会社法はこれでいいのか (平凡社新書 390)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582853902

作品紹介・あらすじ

二〇〇六年に施行された企業の基本法、会社法。この法律が、まさか!と思うような、さまざまな問題をはらんでいることがわかってきた。ニーズ無視の立法で徹底的に自由化を推進した一方、弱肉強食と格差を容認した会社法。私たちはこの法律と、どう付き合っていけばいいのか?企業法務の第一人者が本音でズバリ語る、すべてのビジネスマン、株主、必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 会社法の問題点と前向きな活用法を解説しています。
    序盤では、インターネット開示や連結配当規制などの省令での実質的立法、ゴマカシだらけの付帯決議、立法担当者の資質云々(よほど個人的に気に入らなかったのか・・・)をほぼ名指しで厳しく批判していますが、中盤では気持ちが落ち着いたのか、具体的な問題点を各論的に解説しており、そして終盤ではコンプライアンスやCSRなどに対する取り組みを通じた会社のあるべき姿を論じています。
    専門用語を極力避けた平易な言葉で実務的な観点から説明しているので、法律書に慣れてない方でも気軽に読めると思います。

  • [ 内容 ]
    企業社会を規律する基本的な法律、会社法。
    資本充実の原則も株主平等の原則もすべて骨抜き、ゼロ円起業すら可能にしたこの法律が、社会に何をもたらそうとしているのか?

    [ 目次 ]
    第一章 会社法制定の背後にあったもの――深謀遠慮か拙速か
    第二章 会社法のもたらすもの――誤解と混乱のはてに格差社会の歪みが
    第三章 プラス思考で会社法を読む――積極的かつ合理的に活用する戦略的思考を
    第四章 会社法の試金石――コンプライアンス思考なしでは生き残れない

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  • …いいと思います。
    「道具の善し悪しは使う人次第」ってことで。

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著者プロフィール

浜辺 陽一郎(ハマベ ヨウイチロウ)
弁護士、青山学院大学法学部教授
1984年司法試験合格、翌年慶應義塾大学法学部卒業。1987年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)、1995年米国ニューヨーク州弁護士登録。都内の渉外法律事務所等を経て、弁護士法人早稲田大学リーガル・クリニックにおいて企業法務を中心とした弁護士業務に携わる。日本経営倫理学会、日本ガバナンス研究学会、日米法学会等の役員・委員等も務める。主な著書に『経営力アップのための企業法務入門』『令和元年改正対応 図解 新会社法のしくみ(第4版) 』『執行役員制度(第五版)』『スピード解説 民法改正がわかる本』『弁護士が多いと何がよいのか』(以上、東洋経済新報社)、『現代国際ビジネス法(第2版)』(日本加除出版)、『図解でわかる新民法[債権法]』(清文社)、『会社法はこれでいいのか』(平凡社新書)、『コンプライアンスの考え方』(中公新書)、『「知らない」では済まされない! コンプライアンスの実践知識』(PHPビジネス新書)などがある。

「2023年 『図解 コンプライアンス経営(第5版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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