新書686桜がなくなる日 (平凡社新書 686)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 33
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582856866

感想・レビュー・書評

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  • テーマ:桜

  • てっきり、ソメイヨシノの遺伝子的寿命、みたいな話だと思い込んで読み始めましたが、桜はむしろ象徴的扱いで、二次自然が失われてきたことが人と世界にどう影響するのか、人為と自然というのは相反するのか、といったようなテーマの本でした。二次自然の多様さで、直接利益を得てきた人間ですが、一方で自然を美しい、と感じられるのも人間だけ(らしい、多分)。であれば、その美学を忘れては人らしくありません。二次自然さえなくして生物相すべてを破壊して暮らす、というのはかくも恐ろしいことなのです。絶滅すべくして絶滅するものもあるだろうし、人類がそうやって絶滅するのも自然淘汰、なのだろうか…。人為と自然という天秤の感覚や美的感覚を持っておきたい。

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著者プロフィール

岩槻邦男:1934 年兵庫県生まれ。兵庫県立人と自然の博物館名誉館長。日本植物学会会長、国際植物園連合会長、日本ユネスコ国内委員などを歴任。94 年日本学士院エジンバラ公賞受賞。2007年文化功労者。16年コスモス国際賞受賞。著書に『生命系』(岩波書店)、『ナチュラルヒストリー』(東大出版会)など。

「2023年 『Spherophylon』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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