新書718 47都道府県別 日本の地方財閥 (平凡社新書 718)

著者 :
  • 平凡社
3.10
  • (0)
  • (2)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582857184

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者はサラリーマンなんですね…。
    すごい!
    そしてこの本は、マニアにはたまりません。
    岡山県出身で、大阪在住の私は「天満屋」の名前の由来がわかってスッキリしました。

  • 【書誌情報】
    菊地浩之 著
    800円+税
    出版年月日:2014/02/14
    9784582857184
    新書 272ページ 在庫あり

     地方財閥は四つのパターンに分類できる。江戸時代以来の地主・老舗系と明治維新後の工業・商業金融系である。地主系は豪農や庄屋層が多かった東北地方に特徴的で、老舗系は東海や近畿の呉服商、酒造家が発展した事例が多い。また、炭鉱財閥の「筑豊御三家」が九州の象徴となっている。各地には、その土地ならではの産業が発達してきたのだ。
     各都道府県の高額納税者上位十傑を掲載し、特徴的な家系を詳しく紹介する。

    http://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b165838.html


    【目次】
    はじめに
    本書の位置付け/地方財閥の四分類/各地方の特徴

    第一章 北海道・東北(板谷家、相馬家、佐々木家、辻家、長谷川家、三浦家、伊沢家、氏家家)
    北海道/そごうの板谷宮吉家/函館の相馬哲平家/青森県 「布嘉」の佐々木嘉太郎家/秋田県 「辻兵」の辻兵吉家/山形県 山形銀行の長谷川家、三浦家/宮城県 酒造業、銀行家の伊沢家/七十七銀行の氏家家/岩手県/福島県
    板谷家、相馬家、佐々木家、辻家、長谷川・三浦家、伊沢家、氏家家系図

    第二章 関東(原家、渡辺家、岩崎家、大川家)
    神奈川県/三渓園の原富太郎家/渡辺銀行の破綻/栃木県 磐城セメントの岩崎清七家/埼玉県 製紙業から出た大川平三郎家/群馬県/茨城県/千葉県/[参考]東京府
    原家、渡辺家、岩崎家、大川家、野間家系図

    第三章 甲信越(中野家、山口家、西脇家)
    新潟県 石油王・中野貫一家/日本石油の山口権三郎家/太陽生命保険の西脇済三郎家/長野県/山梨県
    中野家、山口・西脇家系図

    第四章 北陸(広海家、右近家、馬場家、中田家)
    石川県 海運の広海二三郎家/福井県 日本火災の右近権左衛門家/富山県 海運の馬場道久家/北陸銀行の中田清兵衛家
    広海家、右近家、馬場家、中田家系図

    第五章 東海(鈴木家、渡辺家)
    静岡県 鈴与の鈴木与平家/岐阜県 十六銀行の渡辺甚吉家/愛知県
    鈴木家、渡辺家系図

    第六章 近畿(御木本家、西川家、外村家)
    三重県 真珠王・御木本幸吉家/滋賀県 ふとんの西川甚五郎家/京都府 外与の外村与左衛門家/和歌山県/奈良県/[参考]兵庫県/[参考]大阪府
    御木本家、西川家、外村家、上山家、北村・栗山家、伊藤家系図

    第七章 中国(伊原木家、橋本家)
    岡山県 天満屋の伊原木藻平家/広島県 広島銀行の橋本吉兵衛家/山口県/島根県/鳥取県
    伊原木家、橋本家系図、宇部興産関係系図

    第八章 四国(鎌田家、西野家、三木家、入交家)
    香川県 朝鮮農場の鎌田勝太郎家/徳島県 銘酒「金陵」の西野嘉右衛門家/藍商の三木与吉郎家/高知県 入交産業の入江太蔵家/愛媛県
    鎌田家、西野家、三木家、入交家、仲田家系図

    第九章 九州(太田家、伊丹家、深川家、松田家、古荘家、岩元家)
    福岡県/東邦生命の太田清蔵家/佐賀県 銀行・造船の伊丹家、深川家/長崎県 十八銀行の松田源五郎家/熊本県 古荘本店の古荘健次郎家/鹿児島県 山形屋の岩元信兵衛家/大分県/宮崎県/[参考]沖縄県
    太田家、伊丹・深川家、松田家、古荘家、岩元家系図

    終章 大名華族
    影の各県一位/版籍奉還で知藩事に就任、華族となる/資産家としての大名華族
    徳川公爵家、水戸徳川公爵家、島津公爵家系図

    あとがき

  • 地元で有名だったりコマーシャルなんかでも見聞きする企業も出できて面白い。

    財閥とは言わないまでも成功した事業家は機を見るに敏で決断力あるみたい。

    裸一貫で叩き上げという例は少なくて何かしら家業を続けているけど、明治維新やその後の制度変更・戦争や恐慌さえも機会と捉えて事業を拡大できるのは、先を見通す力が備わっているんだろう。

    一流の学校を出て同じ機会に恵まれていても没落していく家系もあるんだから、経営者としての力量の違いは恐ろしい。

    その辺りを自覚している経営者のもとで働きたいね。

    ジム・コリンズの『ビジョナリーカンパニー』のように成功した財閥や没落した財閥の共通点を研究した書籍ってあるのかな?

  • 面白かったですよ。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1963年北海道生まれ。國學院大學経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005- 06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。06年、國學院大學博士(経済学)号を取得。著書に『企業集団の形成と解体』(日本経済評論社)、『日本の地方財閥30家』(平凡社)、『最新版 日本の15大財閥』『織田家臣団の系図』『豊臣家臣団の系図』『徳川家臣団の系図』(KADOKAWA)、『三菱グループの研究』(洋泉社)など多数。

「2022年 『徳川十六将 伝説と実態』 で使われていた紹介文から引用しています。」

菊地浩之の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェームス W....
マシュー・サイド
ヴィクトール・E...
佐藤 優
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×