- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582858105
感想・レビュー・書評
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231116-3-2
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多趣味なおじさんの雑学エッセイという趣きだった。
ただ、メディアの性質が文化や思考を規定してしまうというのは本当にそうだと思う。
カレーという文化も、かつては修行をしたものだけがある程度の実力を伴った上で、資金や集客のハードルを乗り越えた上で店を出せるというものだったのが、インターネット、スマホの普及により形が変わってきたように思う。
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「今回は○○について哲学します」と枕をふっておいて、その実、ただのうんちくを絡めたエッセイだったりするのが半分以上の分量を占めていたような。ま、それはそれで面白い内容ではあった。
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電車の吊り広告で日能研の中学入試問題として取り上げられていて、内容が気になったので購入。期待していた内容とは異なり、哲学者の趣味のブログ程度の内容でした。
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哲学者の仕事は知の新しい枠組みを考えることにもあるはずだ。その枠組みはもちろん学者自身が実践すればそれでいいのかもしれない。しかし、その枠組みをより多くの人に知ってもらうこともその仕事の一つにしてもいいではないだろうか。少なくともそういう仕事をする哲学者も必要だろう。
本書はラジオで哲学を語るというかなり大胆な試みの番組を下地にしている。しかも教養番組ではなくバラエティ番組でである。そのため難しいことを優しくかたることに徹している。さすがに後半のカントの学問に関する説明はそれほど易しくはないが、それでも少なくとも分かったような気にさせてくれる。
本書は哲学とはどのようなものかを知りたい人には向いている。また中高生も読むべきであると思う。 -
以前月刊ASCII誌上で「MS-DOSは思考の道具だ」を連載していた黒崎政男の新書です.その連載が大好きだったのですが25年も関心を持たずに過ごしていた所に本屋でばったりこの本に出会って迷わず購入しました.
お昼のラジオ番組の1コーナーを書籍にまとめたものですが「趣味」「文化」「ネット」などを哲学的にみたらどうなるかという話から,最後カントの純粋理性批判」入門へと流れていきます.
博識って素晴らしいなと思える本でした.
そして最後の章によりちょっと物の見方を変えられそうだなと思ったところが大変収穫でした.
是非手に取ってもらいたい1冊です.