新書836新版 アニメーション学入門 (平凡社新書 836)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858365

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  • 2005年に旧版。
    2017年に新版。
    2022年に「日本アニメ史」(中公新書)に焦点化。
    ということで先日読んだ「日本アニメ史」とかぶっているが、より概観的。
    海外アニメについては、メモしながらYouTubeで再生リストを作ってもよさそう。時間があれば。



    《目次》
    はじめに

    第一部 総論

    第一章 アニメーションとは何か
    1、「アニメ」と「アニメーション」
    2、映画技法としてのアニメーションの定義
    3、アニメーションの分類
    4、表現としてのアニメーションの特性
    5、アニメーション制作の流れ

    第二章 海外アニメーション史
    1、アニメーション技術の発見
    2、ディズニーの功績と影響
    3、第二次世界大戦後の多様化
    4、「アニメーション・アート」の自立

    第三章 日本アニメーション史
    1、一九二〇~五〇年代──模倣から模索へ
    2、テレビアニメの発明──東映動画と虫プロダクション
    3、アニメブーム
    4、スタジオジブリ
    5、デジタル化による革新と今後

    第四章 学問としてのアニメーション
    1、アニメーション研究略史
    2、アニメーションの研究領域

    第五章 現代アニメーションの新たな位置づけ
    1、クールジャパン
    2、アニメによる地域振興
    3、知的財産としての諸問題
    4、産業としての諸問題

    第二部 各論

    第六章 日本のアニメーション
    1、テレビアニメ
    2、劇場用長編アニメ
    3、オリジナルビデオアニメ(OVA)
    4、ネット配信アニメ
    5、CM、PVなど
    6、教育用アニメーション
    7、短編アニメーション

    第七章 海外のアニメーション
    1、アメリカ
    2、カナダ
    3、西欧諸国
    4、ロシアおよび東欧諸国
    5、中国および韓国

    主要参考文献
    アニメーション略年表
    索引

  • 真面目な学問として論ずるためにまずきっちり定義をしてて,総論部分はなかなか勉強になる。

    “絵、人形等を素材として…ポーズや位置を少しずつ動かしながら…コマ単位で管理された映像をメディアに記録し、それを映写することで、動かない素材を動いているように見せる映画技法…または…作品”p.25

    つまりアニメーションというには,
    動かない素材
    コマ単位でメディアに記録
    映写して動画とする
    の3要素が必要ということ。

    タワーなんかの建築の様子を静止画をつないで動くように見せるタイムラプス。これがアニメーションの一技法といえるどうかは研究者によって一様ではないというが,筆者はこれも含めてる。

    いずれにしろ普通「アニメ」と言って想像する商業アニメーションとは異なる,芸術性を追求した作品も沢山つくられてるというのは見落としがちと思った。

  • 15年も前に出版された本ですが、アニメの歴史や技術の変遷について、世界的な視野で分析されていて、まさに入門にピッタリな内容でした。
    アニメの世界の中に話を収斂させず、世界の動きと関連づけて、作品や作家のことを語っているところも興味深く感じます。
    個人的には今まであまり触れてこなかったヨーロッパの人形や粘度を使ったアニメーションに興味を持ちました。

  • 2022年7月~9月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00530721

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著者プロフィール

津堅信之

1968年兵庫県生まれ。近畿大学農学部卒業。アニメーション研究家。日本大学藝術学部映画学科講師。専門はアニメーション史。近年は映画史、大衆文化など、アニメーションを広い領域で研究する。主な著書に、『日本のアニメは何がすごいのか』(祥伝社新書)、『ディズニーを目指した男 大川博』(日本評論社)、『新版 アニメーション学入門』『新海誠の世界を旅する』(ともに平凡社新書)など。

「2022年 『日本アニメ史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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