愛犬の日本史: 柴犬はいつ狆と呼ばれなくなったか (950;950) (平凡社新書 950)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582859508

作品紹介・あらすじ

「秘蔵の洋犬」をめぐる薩摩島津家の20年戦争、くしゃみで鼻から絹糸を出し、恩返しする犬の奇異な伝説、明治天皇に愛された狆(ちん)など、知られざる愛犬の歴史を明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 犬たちが愛された歴史、日本人と犬との関係を紐解く。
    第1章 戦国・南蛮犬合戦  第2章 誰もが欲しがる武将の南蛮犬
    第3章 江戸の世に犬栄え  
    第4章 あれも狆 これも狆 たぶん狆 きっと狆
    第5章 生類憐みの令とは何だったのか?
    第6章 薩州犬屋敷ー島津家の犬外交  第7章 幕末・犬絵巻
    第8章 ツンだけではない、西郷隆盛の愛した犬たち
    第9章 国交われば、犬が来るー明治の愛犬家
    第10章 華麗なる愛犬界ー大正の犬事情
    第11章 戦争を駆けた犬たち
    第12章 ドッグ・トゥ・ザ・フューチャーー戦後から現代へ
    参考文献有り。コラム多数。 
    二人の著者が本文とコラムを分担しての執筆。
    参考文献もそれぞれに有り、分かり易く分類されている。
    愛犬、愛犬家は遥か昔から存在していたという歴史を辿っています。
    さりとて小難しいモノではなく、日本史の中での“犬”の
    エピソード集といった、分かり易い内容で成り立っています。
    “狆”に纏わる話の豊富さと面白いこと!
    貴族や大名、華族、天皇家での愛玩振りや、犬外交の華やかさ。
    西郷隆盛は、兎狩&犬連れ温泉旅。川端康成の犬道楽。
    映画やアニメ、CM等にまで、蘊蓄が多数盛り込まれています。
    但し、必ずしも時代順というわけでなく、
    その章のテーマの関わりで時を遡ったり、飛んだり、外国の事に
    及んだりするのは、ちょっとせわしないのですが。

  • 最高です。いくつかあるコラムではオチのしっかりした犬にまつわるオモロ話を仕入れたので犬仲間に披露します

  • 日本における犬の歴史(主に江戸期以降)の情報いろいろ。ただ、やや詰め込みすぎか。桐野作人氏はあとがきによると犬はそれほど好きではなく、薩摩というくくりで書いたそう。ということで全体的にはほぼ共著者の吉門裕氏による作か。

  • 戦国時代以降の犬を取り巻く人々のお話です。

    当然のように登場する犬の名前がわからないとしていますし、生死すらわかりませんし、筆者には興味もないようです。
    最後に終生正飼育のようなことを書いていますが、それが根底にあるというわけではなさそうです。
    ただ、収録されている絵や写真には興味深いものがあります。

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  • 日本史の中に登場する犬がこれほどいるとは、面白いエピソードが満載。

  • <目次>
    まえがき 犬来たりなば
    第1章  戦国・南蛮犬合戦
    第2章  誰もが欲しがる武将の南蛮犬
    第3章  江戸の世に犬栄え
    第4章  あれも狆 これも狆 たぶん狆 きっと狆
    第5章  生類憐みの令とは何だったんか?
    第6章  薩州犬屋敷~島津家の犬外交
    第7章  幕末・犬絵巻
    第8章  ツンだけではない、西郷隆盛の愛した犬たち
    第9章  国交われば 犬がくる~明治の愛犬家
    第10章  華麗なる愛犬界~大正の犬事情
    第11章  戦争を駆けた犬たち
    第13章  ドッグ・トゥ・ザ・フューチャー~戦後から現代へ

    <内容>
    よくもこんなにも史実の中から「犬関連」を拾ったな、と。結構面白いネタも入っている。

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著者プロフィール

桐野作人 きりのさくじん  
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う。
主な著書に『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ』(KADOKAWA)、『本能寺の変の首謀者はだれか』(吉川弘文館)、『真説 関ヶ原合戦』(学研M文庫)、『島津義久』(PHP研究所)、『さつま人国誌 戦国・近世編』1・2・3(南日本新聞社)など。

「2022年 『関ヶ原 島津退き口 - 義弘と家康―知られざる秘史 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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