愛犬の日本史: 柴犬はいつ狆と呼ばれなくなったか (950;950) (平凡社新書 950)
- 平凡社 (2020年7月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582859508
作品紹介・あらすじ
「秘蔵の洋犬」をめぐる薩摩島津家の20年戦争、くしゃみで鼻から絹糸を出し、恩返しする犬の奇異な伝説、明治天皇に愛された狆(ちん)など、知られざる愛犬の歴史を明かす。
感想・レビュー・書評
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犬たちが愛された歴史、日本人と犬との関係を紐解く。
第1章 戦国・南蛮犬合戦 第2章 誰もが欲しがる武将の南蛮犬
第3章 江戸の世に犬栄え
第4章 あれも狆 これも狆 たぶん狆 きっと狆
第5章 生類憐みの令とは何だったのか?
第6章 薩州犬屋敷ー島津家の犬外交 第7章 幕末・犬絵巻
第8章 ツンだけではない、西郷隆盛の愛した犬たち
第9章 国交われば、犬が来るー明治の愛犬家
第10章 華麗なる愛犬界ー大正の犬事情
第11章 戦争を駆けた犬たち
第12章 ドッグ・トゥ・ザ・フューチャーー戦後から現代へ
参考文献有り。コラム多数。
二人の著者が本文とコラムを分担しての執筆。
参考文献もそれぞれに有り、分かり易く分類されている。
愛犬、愛犬家は遥か昔から存在していたという歴史を辿っています。
さりとて小難しいモノではなく、日本史の中での“犬”の
エピソード集といった、分かり易い内容で成り立っています。
“狆”に纏わる話の豊富さと面白いこと!
貴族や大名、華族、天皇家での愛玩振りや、犬外交の華やかさ。
西郷隆盛は、兎狩&犬連れ温泉旅。川端康成の犬道楽。
映画やアニメ、CM等にまで、蘊蓄が多数盛り込まれています。
但し、必ずしも時代順というわけでなく、
その章のテーマの関わりで時を遡ったり、飛んだり、外国の事に
及んだりするのは、ちょっとせわしないのですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最高です。いくつかあるコラムではオチのしっかりした犬にまつわるオモロ話を仕入れたので犬仲間に披露します
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日本における犬の歴史(主に江戸期以降)の情報いろいろ。ただ、やや詰め込みすぎか。桐野作人氏はあとがきによると犬はそれほど好きではなく、薩摩というくくりで書いたそう。ということで全体的にはほぼ共著者の吉門裕氏による作か。
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閲覧新書 -
日本史の中に登場する犬がこれほどいるとは、面白いエピソードが満載。