織田信長石山本願寺合戦全史: 顕如との十年戦争の真実 (ベスト新書 52)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584120521

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  • 2003年刊行。
     
     天下布武を目指した織田信長の最大のライバルは誰か。それは、武田信玄ではない。もちろん、足利義昭、上杉謙信ではない。まして今川義元などでもない。
     それは石山本願寺であった。
     この、ある意味当然のテーゼを、新書で正面に据えたのは多くはない。
     この構図に光りを当てたのは慧眼である。そもそも、中世の宗教団体は政治的組織・圧力団体の面が強く(徳川家康を苦しめた三河一向一揆は著名であろう)、それが強固に、かつ大きく現出したのが、石山戦争である。

     その昔、大学受験予備校で解説された織田権力論(抵抗する中世権力の武力制圧の側面)を思い出してしまった。そんな一書である。

  • 石山本願寺がどこにあったかも知らなかった。

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著者プロフィール

武田 鏡村(タケダ キョウソン)
歴史家
日本歴史宗教研究所所長、歴史家、作家。
1947年新潟県生まれ。1969年新潟大学卒業。長年にわたり、在野の歴史家として、通説にとらわれない実証的な史実研究を続ける。教科書に書かれない「歴史の真実」に鋭く斬り込む著書が多数ある。浄土真宗の僧籍も持つ。主な著書に『決定版 親鸞』『藩主 なるほど人物事典』『新時代の幕開けを演出した龍馬と十人の男たち』『坂本龍馬の行動学』『幕末維新の謎がすべてわかる本』などがある。

「2017年 『薩長史観の正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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