「感動」禁止!―「涙」を消費する人びと ベスト新書 (ベスト新書 102)

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  • ベストセラーズ
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584121023

感想・レビュー・書評

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  • 時間があれば

  • 題材は面白く、社会情勢の移り変わりについては納得のいく記述があるが、筆者のいう「若者」のイメージが貧しいためにつまらない本になっている。
    自分が接する範囲の大学生や「そう聞いている」レベルのソースしかない。本当に分析をしたいのならもっと接近して資料を集めるべきだ。
    特に2ちゃんねるに関する記述は的外れである。便所の落書きであることは確かだが、そこに価値を一切認めない一方的な論調には辟易する。造詣が深くない人がネット社会の象徴として持ち出すと火傷するいい例である。

  • そうなんだよ。そう簡単に感動してたまるかってんだよ。感じて動くなんて、そーとーな事がなければ出来ない!!はずです。
    内容はともかく・・

  • 感動は内からでるもの。
    外から与えられるものにあらず。
    しかし感動はいまやビジネスにもなり、
    感動を金銭で追い求めるようになっている。
    言われてみれば思い当たる節多々。
    説明例がややクドイときもありましたが、これまでの歴史の一部と現状をわかりやすく伝えてくれた本でした。

  • 10/09/27 「涙」も金で買って消費する世の中になってしまったん     だ。

  • 70年代の若者における内面の矛盾が印象的。
    満足度5

  • [ 内容 ]
    「感動をありがとう!」「勇気をもらいました!」。
    そう言って涙を流すのが正常だといわんばかりに、屈託なく語る人びと…元々「感動」や「勇気」は与えられるものではなく、内発的に抱くものではなかったのか?
    だからこそ価値があったのではないか?
    一体、いつから「涙」は軽くなり、「感動」はお安いものになってしまったのだろうか?内実なき熱狂を買い求めるカラッポ人間が、なぜ多数派を占めるようになってしまったのか。
    「消費」をキーワードにニッポン社会の変遷から解き明かし、いまどきニッポンを社会哲学で鋭く考察する。

    [ 目次 ]
    第1章 「感動」は奪われた―かくて「祭り」は消費された(「団塊世代」は「純愛」世代 親父たちはいつも保守的だ、と思っていた ほか)
    第2章 「感動」は量産される―「個性」は消費物である(個性が消費させられる ジーンズと反体制とワタシ ほか)
    第3章 「感動」を買ったオンナは、しあわせか?―フェミニズムと消費の恋愛関係(オンナはしあわせになったか? 気分で選ぶオンナの子 ほか)
    第4章 残された「感動」の居場所―高度消費社会の「祭り」と「場」(わたしたちに居場所はあるのか 「かわいーいっ!」という叫び ほか)
    第5章 感心できない「感動させてくれ病」―「不満」を消費する人びと(無自覚なエゴイズム 関係ないから ほか)

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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 大量消費時代を通じ、カネ=モノだけでなく、
    感動や感情というものまでが均一化されてしまった。
    読み終えたあと、何となく物足りなさを感じた。
    おそらくは、文のタッチの問題だろう。これから著者の意見を読みたいと、
    思ったときに、妙な引用が入って冷静になってしまう。
    題名が題名だけに、もっと痛烈な批判かと期待しすぎたのかもしれない。
    ディズニーランドを例にあげたのはよかったと思うが、
    もう一押し、なにか著者のセリフが欲しかった。

  • なんか中途半端。

  • タイトルに内容が負けてた気がする。

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