- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584123218
作品紹介・あらすじ
「社の重要な情報をクラウドに預けてもいいのだろうか」、「個人的な情報をネットに書き込んでしまった」、「ソーシャル・メディアは自分が常に見られているように感じる」-。こうした不安はウェブを日常的に利用する際、多くの人が一度は抱く感情だ。そして、ウェブに残された情報は決して消えることなく永久にウェブ上を拡散し続ける。さらにはネットワークがくまなく張り巡らされた"クラウド時代"の中では、私たちが関知しないところで、私的情報やビジネス上の重要なデータが漏れている。本書ではそんなウェブ隆盛時代を生き抜くための危機管理を伝授する。
感想・レビュー・書評
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タイトルから感じるイメージとはだいぶ異なりますが、インターネットセキュリティに対する一般的脅威からその対策について述べている本です。
内容も詳しく具体的で、発刊当時の事例もカバーできていて、なかなかの良書だと思いました。
特に気になった項目は、
・SNSの正体は個人情報の収集である
・情報流出は人的要因による
などです。
これは重要なことなのだが、著者は「情報技術は両刃の剣」と大原則を述べている。これはインターネットが簡単に使えるようになり身近なものとなったがために忘れがちな大原則である。
そして、ソーシャルネットワークはもともと「個人情報の収集」を目的として「消費活動」につなげるためのものなのだ。だから、利用するときには収集されているという自覚が必要と説いている。
そう考えれば、安直にSNSを使うのもどうかと感じずに入られない。
また、クラウドコンピューティングについては、タイトルにもなっている割には申し訳程度の記載であったが、情報の管理を外部業者に任せてしまう場合のその信頼性及びデータ消失の危険性を説明していて、今現在の利用状況における説明としては十分かと思う。
内容は情報セキュリティやインターネットリテラシーについて述べた非常に良いものなのですが、タイトルの「クラウド時代の正体」ではよくわからないでしょう。自分も自己啓発・知識系の本だと思っていたわけだし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クラウド時代への警鐘をまとめた一冊。確かに、賞賛されがちなソーシャルメディアライフへの注意事項がまとめられています。情報流出時代の怖さは意識しつつ、活かしていきたいと思っています。
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この本の内容はクラウド特有の問題と言うよりはネット全般の問題かと。ネット・リテラシーを身につけておかないといけないことは筆者の言う通り。今後、社内問題になるのでは?例えば人事部が応募者のFacebookをチェックすることなんて既にやられている事かも。。。
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さすがにクラウドというだけあって掴みどころはない。でも本の中では分かりやすく説明はできていると思う。ある程度は概念を知って利用すべきものであろう。この書籍で全てはカバーできないが、大まかな流れやトレンドはある程度追えるのではないだろうか。
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実際にある程度クラウドサービスを利用したことがあったり、インターネットの経験が長い人にとっては分かりやすい記述が多い。
ただ普段から興味のない人にとっては少々敷居が高いと思われる。
文体は平易で読みやすいと思う。 -
11/04/04。