急いてはいけない 加速する時代の「知性」とは (ベスト新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584125199

作品紹介・あらすじ

本書は日本の皆さんから、イビチャ・オシムに聞いてみたいことを募り、オシムがその質問に答える、という形の企画としてはじまった。質問の内容はサッカーに限らない。仕事でも恋愛でも生き方でも何でもいい。毎日を生きるうえで、人生を生きるうえで直面しているさまざまな問題や、今日の日本社会を覆い尽くしている閉塞感の中で、希望を見いだそうとしている人々の悩みに、オシムなら応えられるのではないかという思いがあった。そして…意図した形とは違えど、オシムは我々の問いに「答え」を授けた-その中身とは。

感想・レビュー・書評

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  • オシムありがとう。病気になるまで、日本のサッカーのために尽くしてくれて。

  • ・強者より弱者のほうが多いこの世界では、勝ち点3ではなく勝ち点1を全力で取りに行くことも必要だ。

    ・「正しく」行なうとは
    できる限り最高の仕事をすること。それこそが「正しい」の意味

    ・よいチームのエッセンス
     コミュニケーション:力を最大限に引き出す
     キャプテン:年齢ではない。賢明で隙間を埋められる人
     適切:自発的にメンバーがやれることをやれる環境
     距離感:近すぎず、遠すぎず
     尊重:自分より優れたアイデアを持つ人がいることを認める
     

  • 2018/5/12

  • あなた方は自分たちをもっと誇りに思っていい。

  • 元日本代表監督のオシム氏が、質問に答える形式で答えた一冊。

    オシムの日本感やサッカー感を知ることができて良かった。

  • サッカーの元日本代表監督オシムさんが書いた本。個人的にカズも大好きなんですが、オシムも結構好きなんですよ。オシムさんに対する質問を、読者や現役サッカー選手から集め、それをオシムさんにぶつけたら...という構成の新書。オシムさんが質問にどのように回答するのか、というのがこの本の肝になってるので、具体的に内容については書けないんだけど、色んな質問に対する回答の仕方が、オシムさんらしいよな、と感じたりもした。薄い本なのでサクサク読めたけど、内容は非常に深いな、と感じた。

  • だから、オシムさんの話は面白い!
    オシムチルドレンやジャーナリスト、会社員の質問にオシムさんが答えるこの著書。

    一読しただけでは、全て理解できない、奥底にある答えを自ら探す。
    オシム語録に代表される“答えのない答え”
    の数々が、この本には多くあります。

    何度も何度も読み返すべき本だと思います。

  • オシムはサッカーにも人生にも「NormalとCorrectが大事」と説く。Normalとは、ある出来事に一喜一憂せず、平常心で向き合うこと。Correctとは常に、正しいことを選択すること。

  • オシム、かく語りき。いわく、築き上げるまでに要する時間は変えない、ノーマルのプレイをして、彼らは常に同じやり方でプレーを続けてきた、そしてようやく今の時点に到達した、それまでに要した時間は、金で買えるものではない。彼の哲学を、彼と共に買うわけだ、選手は、監督よりずっと高い。
    自分一人で試みるべきだ、自分自身のアイデアで、適切なトレーニングを作り出す。どうやって、トレーニングすればそれが可能なのか。それこそが、監督が監督である唯一の道だ。

  • 久々に本を探索していた時にオシムさんのこの書を見つけた。
    思えば幾年も経過したが、自分が読書を習慣づけるきっかけとなったのが木村さんの「オシムの言葉」であった。
    あの書をゲレンデへ向かうバスの中で貪るように読んだことを今でも覚えている。
    やはり今でも多くのインプリケーションをもらえるオシムさんには本当に感謝しかない。

    本書においてもオシムチルドレンのJリーガーたちの質問なども記載がある。
    私は特に印象に残ったのは水野晃樹選手の質問だ。

    「昔のプレースタイルを追い求めるのをやめ、新しいプレースタイルを追求したほうがよいのでしょうか」

    オシムによって成長し、一時はセルティックに移籍、その後紆余曲折を経てジェフに復帰するが昨シーズンは仙台。そして今季は引退をしてしまった選手だ。

    彼はナビスコカップで2年連続タイトルを取った際にニューヒーロー賞を獲得し、向かうところ敵なしなウインガーだったが、その持ち前の個性が少し仇となり、年齢に応じた衰えに対応できなかったようだ。
    結局年齢に応じた追求をする前にスパイクを脱ぐ決断をしているが、それはそれで1つのストーリーの終焉で感慨深い。

    このように重厚なスチーリー性を帯びる媒介としてのオシム氏の発言はとても気づきを得られる。
    サッカーファンのみならずとも、ぜひとも読んでもらいたい1冊だ。

    ▪️目次
    はじめにー田村修一・訳者
    第1章 「日本」のあり方
    ・日本の特質について・日本人のリーダーに望むことetc.
    第2章 「チーム」のあり方
    ・「上司」と「部下」はどうあるべきか・キャプテンの適性etc.
    第3章 「個」のあり方
    ・コレクティブな日本人とは・ストレスに悩む者はいるのかetc.
    第4章 「サッカー」のあり方
    ・サッカーをどう考えるか・日本のサッカーが目指すものetc.

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