東京魔人学園双龍変 (プレリュード文庫 12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584381120

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  • 発売当時、書店で探しても見つからなかったものをようやく入手。
    『東京魔人學園クロニクル』で各話あらすじ、ゲストキャラクターと事件の内容、那智姉弟の目的や正体などはすでに知っている。

    主人公が双子=2人いるのでてっきり地の文は三人称視点かと思っていたが、一人称と三人称が混ざっている。場面転換や改行スペースで切り替えをはっきりさせているものの、少し読み進めないと誰・何視点なのかわからないのは難点。一人称の視点人物は話ごとに異なるけど、話ごとに一人しかいないのでまだ良い。三人称でもキャラクターの心の声までわかる全知視点(神の視点)なので、三人称で統一したほうが読みやすかったと思う。
    第壱話の「桧神少女」「龍紀少年」などの表記に笑ってしまうけど、これも美里の一人称と三人称の区別のためなのだろうか。と思ったけど三人称でも「迩科少年」だし謎。
    そもそもそれぞれの話は違う人が書いているので、文体が見事にバラバラ。個人的に一番読みやすかったのは、第四話(読点の量、言い回しや言葉選び、「ねェ」「あッ」などの魔人テキストっぽさ)。

    第弍話は龍弥が助かったシーンがあるから他の被害者も助かったのかもと想像できるけど、他の話の被害者はその後どうなったかわからなくてモヤモヤする。第四話は「もう自分たちを虐げる者はいない」って言っているから義兄も殺したの?
    「外法で《力》を与えられた者たちはみんな事件の記憶を消しておしまい」という雑な処理の仕方は引っかかる。特につぐみは直接ではないとはいえ人を殺しちゃってるわけだし。
    葛原は微妙。クロニクルでは「放火した」とあるけど、作中では明言がない。「姉と親友を殺した」のは「火をつけて焼き殺した」じゃなく「助けようとしなかった」だけじゃないのかな、龍弥が信じたように。(ていうかクラスメイトの姉の情事を知っている九桐はなんなんだ…)

    静瑠は「高校2年生にしては妙に妖艶で色気がある」程度かと思っていたけど、完全なエロ要員でびっくりした。「朱の淫婦」って、そういう…。(プレリュード文庫は官能ラノベがメインのレーベルだったそうなので、性描写が必要だったのかもしれない)
    毎話生徒の性描写があるから、真神の性の乱れがひどいことになっていてなんだか悲しくなってしまった。

    読んだのは二版だが、脱字や順番の前後などの誤字が多い。龍紀と龍弥を間違えるのは、さすがに…。

  • 本棚よりランダム再読。

    このシリーズ、最大の謎はなぜ1巻だけ(中途半端な)エロ小説なのか、だと思う。

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