新編・調教師伊藤雄二の確かな目 警鐘 (ワニ文庫 P- 185 競馬ドキュメント・シリーズ 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584392850

感想・レビュー・書評

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  • ホームページに感想を書きました。
    「定年制度なんて本当にナンセンス!」
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage106.htm

  • これは、過去に発売された同名のものを再編して、

    更に最新のインタビュー記事を加筆してある本です。

    文庫本で安くなって、お買い得な内容ですね。



    この方誰?と思われた方は、エアグルーヴの調教師と言うと分かるかもしれません。

    実際に、本書の中で、伊藤雄二さん自身が
    「とある経済のパーティーに招かれたとき、JRAの調教師という説明をされても

    皆さん?という顔でしたが、エアグルーヴの調教師という説明をされた時に、

    納得された顔に変わった」と話しています。



    この伊藤雄二調教師も深い方ですが、著者である鶴木さんも深い洞察を持っていると感じました。

    色々と勉強になる事が書かれてますが、驚いたというか印象深かったのは、

    「僕は黄金の右手を持ってるんですよ」と微笑交じりに話している記述です。

    右手で競走馬の脚を触るだけで、異常や筋肉の付き方が全て分かるという内容で、

    これは職人の話、職人の技術の一端であるのかなと。



    また、2歳馬の育て方についても、一旦厩舎に入れさせて1ヶ月ほど

    調教を積んでから、また育成牧場に返すという話も印象深かったです。



    伊藤雄二厩舎を開業するいきさつについても触れていて、

    その中で最も印象深かった記述がありました。



    「結局、自分自身が納得できる仕事ができたら最高ですよね。

    あとは人がそれを認めるか認めないかということだけですから。

    でも認められることを最初に求めたら誤ります。

    自分が納得出来る仕事と、それを社会という周囲が認めることの間には、

    どんな場合でも、あるいはどんな分野でも、タイムラグがあるんです。

    この時間差を埋めるエネルギーは、これでいいんだと自分で自分が

    納得できる仕事の充実感が生み出すと思います。」



    まさしく、その通りですね。



    調教師本については、あと森調教師と矢作調教師のものを読みましたが、

    森→矢作さんの考えが経営者視点での話を中心としたものであるのに対し、

    ほとんどを馬について語っているのが本書といえます。

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