- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584393666
作品紹介・あらすじ
「心を動かす」ということ。プロフェッショナルを全うするということ。-日米が絶賛する男の半生と哲学。ベストセラー文庫版!大幅加筆、カープ決断の本当の理由と秘めた思い。
感想・レビュー・書評
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加筆前2012年バージョンを読破。カーショーとの絡みのくだりは面白く、羨ましい関係性と思った。
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黒田選手がどういった基準で自分の進む道を決断していったかが詳細に書かれている本。
まず、そもそも黒田選手が野球を苦痛に思いながら続けていたということに驚いた。
また、本書に書かれている、様々なシーンでの決断の根拠が、基本的には金ではなく、ファンや同僚の思いや本人の感謝の気持ちから生まれているのが、なんとも黒田選手らしいなという感じがした。
ビジネスの場面においても、参考になる考え方が書かれていた。 -
2015年5月刊行の「決めて断つ」に加筆したもの。
黒田の高校から、プロ入り、渡米してカープに帰ってくるまでの自叙伝となる。
全体を通して、黒田の謙虚な(自信がなさすぎる?)人柄が伝わってくる。
本書で気になったフレーズは以下の通り。
・自分の目の前の枠の中でナンバーワンを目指す
・1勝で自信が持てるなら、その自信は1敗であっという間に失われてしまう
・目の前の目標にこだわる
・「断つ」ことや「捨てる」勇気というのはなかなか出ないものである
余り、タイトル通りの内容ではないのが少し惜しい。 -
職場の先輩から、勧められて読みました。
黒田投手の1つ1つ目の前のことをクリアしていく継続する姿勢、向上心は言うまでもなく、自身が野球を続けていくうえで携わった方々への深いリスペクトも感じた。
私も1人の社会人として、一つ一つステージを駆け上がっていけるように、今の目標をクリアできるよう日々頑張りたい。 -
過去の報道を鑑みても、情熱的で勝負事に妥協しないイメージがあったが、この本を読んで、割と繊細な一面もある印象を受けた。そして何よりプロとしての責任感をものすごく重視している。結果や評価に独特なこだわりがあり、今までに見たことないアスリートの感じがした。
◯名投手への道のり
意外なことに高校時代は補欠選手だったという。大学時代から急成長に至った一因としては、小さな目標を立てそれクリアし、また小さな目標を立てるというサイクルができるようになったこと。あまり高すぎる目標や理想を掲げると、クリアできなかった時に心理的なストレスとなりうる。渡米してからもそのような課題アプローチは一貫していた。
また適応能力の高さも凄まじい。メジャーに入ってから、シンカー系の球種が増えるようになるなど、プレースタイルの変化などもあるが、NPBと環境が全く異なることも大きな壁だった。日本流ではやっていけないと判断した黒田は、「郷に入っては郷に従え」をモットーに練習方法やルーティーンをアメリカ式へ完全に変えたという。日本時代に長い期間を経てスタイルを確立させてはずだが、このように柔軟に適応できるのは素晴らしいの一言。
◯野球は楽しくない
大谷とかを見てると野球を楽しんでいるなあと感じるが、黒田はプロの世界で野球をを楽しんだことは一度もないと述べるほど、プロの厳しさを語っている。ドジャースに移籍する際も、4年契約を3年にしてくれと本人から申し出て、球団を驚かせたくらいだ。契約満了後は単年契約を好むなど、かなり珍しい性格。ただこれはプロとしての責任感、結果に忠実である姿勢の裏返しなのだと思った。
◯移籍の裏側
ドジャースからヤンキースへの移籍、ヤンキースからカープへの移籍の際、ものすごく悩んだと語っている。特にカープに復帰した時は、「20億のヤンキースを蹴って、4億の広島を選んだ」などと報道され、男気ある移籍みたいな口調で書かれていたのを鮮明に覚えているが、本人にしてみればお金の問題では全くなかった。それは1年契約を重ねてきたことからも明白だろう。実力からしても、もう数年はメジャーでプレーできただろうが、黒田にとって大事だった点は、結果に忠実であり責任感が強かったことが大きい。その前年の去就の際もそうだったが、ヤンキースで挑戦することは、それなりの覚悟が必要だっただろうし、それを踏まえての「決断」だったに違いない。
◯チームメイトとの友情
カーショウとの友情ストーリーは心にグッとくる。最高のピッチャーから絶大な信頼を置かれているのは、姿勢が評価されいてる証拠。カーショウと黒田が投げ合った試合は本当に痺れる。
カノからシーズン終わりに感謝の気持ちを伝えられたシーンも印象的。何気ない一言だが努力が報われたと言わしめるほど、目頭が熱くなる言葉だったという。 -
参考にならない。
黒田選手は好きだったが、期待値が高すぎたのかもしれない。 -
購入本。黒田博樹の本を読むのは2冊目。はたから見れば不器用と思われるが、本人はいたって真剣に場面場面を考え抜いて決断している。”決めて断つ”とはなるほどと感心。断つことが出来ないと、大事な決断は出来ないのだろう。プロ野球選手の父と、ハンマー投げ選手の母。二人ともプロ野球選手となった黒田の姿を見ていないとは、。。。
一流の選手は、人格も一流との見立ては当たっていると思う。 -
ぶれずに続けるメンタル。
面白かった。また読もう。