義経の東アジア (智慧の海叢書 18)

著者 :
  • 勉誠社(勉誠出版)
3.75
  • (2)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585071198

作品紹介・あらすじ

中国大陸での宋金2大国の抗争が源氏と平氏の命運を分けた-わたしたちになじみの深い「義経像」も「武士道」も、じつは東アジア海域のなかで生まれたものだ。いま話題の源平時代の背景を、日本を超えるスケールで巨視的によみとく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 室町の東アジアとの交流の中から、義経像や、武士道が生まれたと説く。

  • [ 内容 ]
    中国大陸での宋金2大国の抗争が源氏と平氏の命運を分けた―わたしたちになじみの深い「義経像」も「武士道」も、じつは東アジア海域のなかで生まれたものだ。
    いま話題の源平時代の背景を、日本を超えるスケールで巨視的によみとく。

    [ 目次 ]
    1 義経の時代の東アジア情勢(義経と同い年の男;二つの中国―宋と金 ほか)
    2 義経登場前夜の日本(院政とはなにか;京の権力闘争 ほか)
    3 源平合戦の国際性(西の平家、東の源氏;動乱の治承四年 ほか)
    4 武士道と義経伝説(武士とはなんぞや?;「武士道」について―新渡戸稲造・三島由紀夫・大塩平八郎 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 日本史を学んでいるとき、周辺国家についての意識がほとんどなかったことを思い出します。突然海から現れた元の船団が、その「船団」であることからしておもしろい事態だったのに、そんなこと知りませんでした。ましてそのころ宋という大国があって、それが栄華ののちに南へ追いやられたことのダイナミズムもよく分かっていなかった。大河ドラマにタイミングを合わせたようなタイトルだけど、一般書の体裁だし、実際に内容が面白いので多くの人が楽しめる本と言えるでしょう。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。中国思想史。『儒教の歴史』(山川出版社、2017年)、『近代日本の陽明学』(講談社、2006年)、『宋学の形成と展開』(創文社、1999年)、『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会、1996年)、『中国思想史』(共著、東京大学出版会、2007年)、ほか。

「2021年 『東アジアの尊厳概念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小島毅の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×