戦国武将の美学

著者 :
  • 勉誠出版
2.25
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585215011

作品紹介・あらすじ

誰もが、突然遭遇する絶対危機に幾年月、耐えなければならない。艱難辛苦に、冷静に対処する不屈の精神をいかに鍛えるか。生死を賭して戦った戦国武将の言動は、乱世が鍛え上げた日本人の心身の美学である。

感想・レビュー・書評

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  • 大変読みやすかったです。現代に通用する美学、通用しない美学、心惹かれる男気はやはり戦国武将ならではの美学でした。

  •  確か、山内昌之さんの『リーダーシップ』で推薦されていた。

     本の体裁は1ページに名言とその解説という、割とお手軽本。

     こんな本を大学の先生が推薦するのかな、と読み進めていくと、内容に伴い、厳粛な気持ちになってきた。編者としての気合いが感じられてきた。

    (1)黒田如水:大将たる人は、威というものなくては、万人の押さえなり難し。(p236)

    (2)北条氏康:吏士を愛し、庶民を恵むは主将の職分なり。(p226)

    (3)鍋島直繁:律儀正直ばかり覚えて心が逼塞していては、男業はなるべからず。(p118)

     武士には、律儀正直だけでなく、時には世間の常識を打ち破る大蛮勇を発揮してこそ、男業ができるということ。

     最後は、四角四面な性格の自分の叱責としても受け止めたい。

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著者プロフィール

1949年東京都生まれ。早稲田大学卒業。若き頃より短歌の道を志し、日本語の美しさを学ぶ。平成年代に入り、[男の生きざま]をテーマに、武士道と軍人精神の究明に傾倒し、関連書籍の出版を重ねる。『甲陽軍鑑』を、武士道をキーワードに読み解いた『実録・風林火山―「甲陽軍鑑」の正しい読み方』(2007年)にて、第25回日本文芸大賞・歴史文芸賞を受賞。
その他の著書に、『三島由紀夫と「葉隠」』(2006年)、『武士道の美学』、『武家女性の美学』(2011年)、『戦国 十冊の名著』、『幕末 十冊の名著』(2012年)、『修身尋常小学校教科書に学ぶ』(2013年)、『武士道基本用語事典』(2013年)、『山頭火秀句鑑賞事典』(2014年)、『山頭火旅情鑑賞事典』(2014年)、『幕末の名著・檄文総解説』(2014年)、『キミもサムライになれる!―武士道を知るための35ヶ条』『三島由紀夫の切腹―よみがえる葉隠精神』(2018年)などがある。

「2018年 『天皇論の名著』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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