闘うチベット文学 黒狐の谷

  • 勉誠社(勉誠出版)
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585291428

作品紹介・あらすじ

現代人の孤独という同時代的な問題を投げかけるチベットを代表する作家・ツェラン・トンドゥプの初翻訳小説集。社会や宗教、政治の腐敗に対する風刺をテーマに、変わりゆく世相や、人びとの抱える現実や苦悩をリアリスティックな筆致で描き出す。
チベットの人びとだけでなく、英語、フランス語、ドイツ語などにも翻訳され、世界各地で読まれている。およそ30年にわたる作家活動の中で生み出された数多くの作品の中から、珠玉の短編15篇、中編2篇を掲載。

感想・レビュー・書評

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  • チベット文学。遊牧民族の生活。乗り物は馬。数年前に反町隆史がチンギス・ハンをやってた映画を見て意外に自分は得るものが沢山あり、良かった。全く日本人の生活様式、モラルの通用しない世界であった。楽しい、というより興味深い読書になるのかな。しかし出てくる人皆頑固で時々人情的になるけど、情報が閉鎖的なせいもあって全然流されない。なかなかこういう本は手に取りづらいし、文学って感じがする。映像的というか、写真つきの図鑑を読んだような重たい読後感。ハッピーで心暖まる話はない。

  • 話のスピードが結構速いので読めてしまう。何となく中国の説話文学の現代版みたような感じもするし。宗教の受け入れ方(共産党も!)とか、やはりアジアだなあと思うところが親しみがもてる。
    それは別にしても、ともかく楽しい!

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著者プロフィール

1961年、チベット・アムド地方ソクゾン(中国青海省黄南チベット族自治州河南モンゴル族自治県)の牧畜民家庭に生まれる。黄南民族師範学校を卒業後、1983年に短編小説「タシの結婚」(未邦訳)で作家デビュー。青海民族学院、西北民族学院で文学について学んだ後、1986年に故郷に戻り、司法局に勤務しながら創作活動を続ける。
その後、県誌編纂所に異動し、県の十年鑑の編纂業務に従事するかたわら数多くの小説を発表する。県誌編纂所所長、档案局局長を経て退職、現在は創作に専念している。チベットの現代文学を代表する作家の一人。作品は様々な言語に翻訳され、国際的にも名高い。
代表作に長編小説『赤い嵐』、『僕の二人の父さん』(いずれも未邦訳)など。

「2017年 『闘うチベット文学 黒狐の谷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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