エピクロスの園のマルクス (叢書・ウニベルシタス 939)

著者 : フランシーヌ・マルコヴィッツ 小井戸光彦

• 法政大学出版局 (2010年7月29日発売)

作品紹介・あらすじ

学位論文「デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異」およびその「準備ノート」を読み解き、若きマルクスが〈エピクロスの園〉を散歩し、注釈・考察しつつ、エピクロス哲学を貫く〈偏倚〉（クリナメン）概念の重要性・豊饒さを発見・把握して、哲学変革の方法と戦略を手にするに至った、マルクス思想形成の原点を照らし出す。思想史上稀有なる創造的継承の劇的瞬間を捉えた快著。

著者プロフィール

1942年生．1966年，哲学のアグレガシヨン取得．1971年，第３期博士号取得．1984年，18世紀唯物論・無神論・自由思想を渉猟し，学問間の概念交換につき考究して国家博士号を得た．1995年，学士院よりドーマル公爵賞受賞．1999年には教育功労勲章を受章している．現在，パリ第10大学哲学科教授．

「2010年 『エピクロスの園のマルクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」