脳と心の正体 (教養選書 58)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588050589

作品紹介・あらすじ

人間の心とは何か? この人類創始以来の謎に脳外科の世界的権威が豊富な臨床医学的経験にもとづいて挑み,脳のしくみと心の営みの神秘的なかかわりを解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語の題名「脳と心の正体」という。原題名のThe Mistery of The MINDとは、イメージのひらきが、あるように感じる。Mindとはこころであるが、人間の意識や体を支配するもの、というイメージがある。
    てんかん発作をとおして、脳の働きから、電気刺激が伝導により、感覚器官を動かすことが分かった。そこで脳を電気刺激するとどうなるか?脳の領域(表面・灰白質、内部・白質)により人体を支配する部位は異なっている。その一部の領域を刺激すると記憶がよみがえる部分があることが分かった。これは記憶を記録している(部位が異なっている)といえる。考えることと同じように、私たちのココロと呼ばれるものは、この部分(=脳の中)に存在することになる。脳はココロを支配することは出来るか?出来そうに無いのである(=結論)。しかし、必要に応じて記憶を呼び覚ますことは、可能である。そのため、脳はコンピュータ、心はプログラマーと表現されている。

    記憶を記録として後世に伝えることができるか?という疑問を考えている。

  • とても夢がある話だし、この話がブレインサイエンスの第一人者から出てくるのがとても面白い。
    「エレガントな宇宙」でグリーンは「量子力学を心から理解している研究者など、1人として居ない。もし量子力学の勉強をして、頭がくらくらしないようであれば、それは量子力学について全く理解していないのと同じだ。 しかし実験において、その正確性は紛れもなく実証されている。 あなたの今までの人生に起きた事を全て知っている人間が現れて、その人が『自分はタイムトラベラーだ』と話したら、それを信じずにいられるだろうか?」と書いていたが、それが科学や物理におけるスタンスでもあるのだ。証拠がない以上はネガティヴであるが、そこには何かが隠されている。というのはニュートンが重力についての洞察において読者に解明を任せたのと同じようによくある話だし、その逆もよくある話なのだ。
    この脳と心の正体において電極をさされた人間が「今までに起きた事を目の前で鮮明に感じる」と話したことや、一方全く別の話だが神に祈りを捧げる人間が「神からの信託を受け取った」と話す内容を、馬鹿馬鹿しいオカルトだと感じる研究者はいないわけである。
    死を受け入れるためのたった1つの道具は、死後自分はどうなるのかという好奇心のみである。

  • 面白い。患者の脳に電気刺激を与えると、映画のように同じシーンが再生されるとか、トンデモな感じがするが、現代医学でも再現できるのかしら。

  • 昔はここまでの実験が出来たんだなぁ。今やったらえらい事になるでしょう。でも、こう言う研究があるから分かることもあると思った

  • 脳とは一体何なのだ。コンピュータなのか?それが進化したから人間は立ち上がった。
    脳とは一体何だったのか?

  • 461夜

  • [ 内容 ]
    人間の心とは何か?
    この人類創始以来の謎に脳外科の世界的権威が豊富な臨床医学的経験にもとづいて挑み、脳のしくみと心の営みの神秘的なかかわりを解き明かす。

    [ 目次 ]


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    [ 参考となる書評 ]

  • 脳の地図で著名なペンフィールドによる本。古典らしい。
    心身二元論を強く唱えている。印象的な本です。
    大物理学者ランダウの治療の話もでてきます。

  • \1800

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