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- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588140501
作品紹介・あらすじ
スペクタクルの支配する今日の資本主義・民主主義社会で、主体としての「観客(スペクタトゥール)」はいかにして可能か? 知や権力による分断を越えて、誰もが平等かつ能動的な解放者であるために、イメージへの批判的思考がもちうる可能性を問う。『無知な教師』の主題をさらに深化させた、芸術と政治、現実とフィクションをめぐる最も先鋭な思考。E.シャレフ=ゲルツ論「イメージの作業」特別増補版。
感想・レビュー・書評
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本書は、フランスの哲学者ジャック・ランシエールの観客論です。美学、演劇、現代芸術などにおいて広く議論の対象になっており、現代の芸術状況を理解するうえでも重要な著作です。
ランシエールは、演劇史において「観客」のあり方が批判対象となってきたことに着目します。観客は、自発的に行動しない受動的な存在として批判されてきました。
しかし観客のあり方は、20世紀の芸術において単純に受動的な存在ではなく、作品を生み出すことに関与する存在へと変容していきました。そうした大きな流れを理解するために本書は役立ちます。(中央館3階、請求記号701.1//R14)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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