恐怖の谷 (ポプラ社文庫 30)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591008683

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  • 【あらすじ】
     アメリカの炭鉱町・バーミッサに一人の若者がやって来ました!
     マクマードと名乗るその青年は度胸と愛嬌によって早速町の人気者になります!
     しかしその町は怪首領マギンチイが牛耳る“恐怖の谷”でありました!!
     マクマード青年もマギンチイの組織“スコウラーズ”に加入して悪事に加担し、出世を重ねてマギンチイの片腕の地位を築いていきます!!
     しかし、このような悪の組織のやりたい放題を自由の国・アメリカが許しておくわけにはいきません!
     ニューヨーク中央探偵局から「第一流の名探偵」と言われるバーディ・エドワーズ探偵がスコウラーズ全滅のために派遣されたというのです!!
     マクマードはエドワーズとの対決を決意し、スコウラーズの上層部を集めて作戦を立てます!!
     エドワーズ探偵が勝つか!?それともスコウラーズが返り討ちするのか!?
     生きるか死ぬかの対決は12年後!大西洋を越えて大英帝国において、名探偵ホームズと悪の帝王モリアーティも巻き込んで決着を迎えるのです!
     これぞまさしく正義と悪の英米世界大戦であります!果たして最後に勝って笑うのは誰なのでしょうか!!!
     
    【感想:ドイル創作のもう一人の名探偵が共演!ハードボイルド&本格!一冊で二度楽しい【恐怖の谷】】

     唐突に、発作的にシャーロック・ホームズの再読を始めることにしました。
     山中峯太郎版とちくま文庫の詳注版でやっていきます。
     再読第一作目に選んだのは『恐怖の谷』。かねてより原典ホームズ物で一番面白くて一番再読したい作品だと思っていたのでした。
     ホームズものの長編では『バスカビル家の犬』が一番人気あるようですが、本作品を第一に挙げるマニアックな方も一定数いらっしゃることと思われます。私もその中の一人であります。
     さて山中峯太郎版『恐怖の谷』、アメリカ編とイギリス編の順序が入れ替わっていたり、ホームズ先生が大食いだったり、登場人物が二つ名付きで紹介されていたりと創意工夫がなされています。
     特に原典では正体不明で終わった謎の人物「ボーロック」について、ある一つの仮説がなされています。これは山中先生ならではの一つの解釈です。
     さて今後、一月に一冊を目標に読んでいきたいと思います。完読すれば私もシャーロッキアンを名乗れるでしょうか?
     
    20世紀少年少女SFクラブ
     ドイル創作のもう一人の名探偵が共演!ハードボイルド&本格!一冊で二度楽しい【恐怖の谷】
      https://sfklubo.net/the_valley_of_fear/
     
    SF KidなWeblog
     山中峯太郎版【恐怖の谷】参照リンク集&コメントコーナーなど
      https://sfkid.seesaa.net/article/485544587.html

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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