12歳のちいさな恋: 幸福にいちばん近い島からの手紙 (ポプラ・ノンフィクション 33)

著者 : 桝田武宗

• ポプラ社 (1987年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ぱぱいや33さんの感想 · 2014年4月24日]

さすがにこの本はなかったなー。桝田武宗キャンペーンの一環。1987年発行のポプラノンフィクション。この人、こんな子ども向けの本も書いてたんだな。戦時中、波照間島でこんなひどいことが行われていたとは知らなかった。もっと知れ渡ってもいいことなのに。権力を持つとあくどいことをするもんだ。これを伝えるのは良いとして、そのためにこの東京に引っ越した幼馴染が自殺しちゃうってのを合わせるのはいかがなものか。方向性がばらばらな感じがするけど。しかしマサミが自殺するのは切ない。この東京の教師がしたことが全くの逆効果になっていた、というのを教師はしっかり反省してほしい。これをしたらどうなるか、想像力が足りないのだ。当時はいじめで自殺するのが流行ってたのかな。まぁこういう言い方は良くないんだろうけど。マサミのお母さんも自分を責めるよなー。しかしこのタイトルはないわー。全然中身と合ってない。

著者プロフィール

1944年、満州生まれ
1967年、学習院大学経済学部経済学科卒業、東京放送入社
ラジオ制作部、報道部を経て、1982年退社
サウンド・テレコム代表
著書に
『青春の叛乱』（ペップ出版）
『関東年少ブルース』（八曜社）
『十二歳の小さな恋』（ポプラ社）
『もう学校になんか行かない』（径書房）
『ポーランド 子ども収容所』（径書房）
など

「1989年 『子ども収容所』 で使われていた紹介文から引用しています。」