- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591066355
感想・レビュー・書評
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そうだった。
夏って、こうだった。
こうして夏を冒険していた。
たぶんこの本は、「現代」では取り扱いが難しい。ひと昔前の、まだ世間が色々なものにおおらかな自由を認めていた頃だからこそ輝いた作品だと思う。今だったら、川を自作のいかだで小学生がくだるのは危険行為とみなされるだろうし、貧乏長屋とか、やくざの親分とか、刑務所とか、そういう話題は隠しこそすれ大っぴらにひけらかすものではないと言われるだろう。
でも、そういう時代、が、きっと、確かに、存在していた。清流・四万十川のほとりではないにせよ、私ですら、そういう記憶はたくさんあって、キラキラと輝きながら私の心の中に生き続けている。
郷愁を感じさせる描写とともに展開する、前向きなエネルギーに満ち溢れた少年たちの夏の様子に、きっと誰もがつい引き込まれて夢中になってしまうに違いない。気持ちの良い、自分も一緒に冒険をしたかのような読後感を味わえる傑作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
四万十川で川下りをする3人の少年の話
64年の初夏
土佐弁がいいかんじ
ノスタルジィ
絵がいい -
2001.5.6
いい話!男の友情だー!なんだか最後がさびしかった。はなればなれになっちゃうから。 -
この町でぼくは生まれ、この町で育ってきた。そしてまもると圭造にあった。ぼくは四万十川とおまえらのことを、けっしてわすれない。1964年の夏は最高に熱かったんだ―。