安楽椅子の探偵たち (Little Selectionsあなたのための小さな物語 2)
- ポプラ社 (2001年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591067581
感想・レビュー・書評
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児童向けアンソロジー。ブク友さんのレビューで知ったが『十五人の殺人者たち』『九マイルは遠すぎる』は既読で残念。フィリス・ベントリイ『登場人物を探す作者』がとても面白くて好み。名前だけ知ってた天藤真も読めてよかった。
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akikobbさん『登場人物を探す作者』私も面白かったです。ミス・フィップス、ちょっとミス・マープルっぽいですかね?(うろ覚え×よく知らない なので雑なイメー...『登場人物を探す作者』私も面白かったです。ミス・フィップス、ちょっとミス・マープルっぽいですかね?(うろ覚え×よく知らない なので雑なイメージですが、)お茶目なところが…2023/04/18
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111108さんミス・フィップスいいですよね!あのぐいぐい加減はきっとミス・マープル以上です。作家という設定といい当時売れっ子のアガサ・クリスティーをほのめ...ミス・フィップスいいですよね!あのぐいぐい加減はきっとミス・マープル以上です。作家という設定といい当時売れっ子のアガサ・クリスティーをほのめかしてるのかと思っちゃいました。2023/04/18
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図書館の子ども向けコーナーからふと手に取った1冊。
子ども向けだから字も大きめで読みやすそう…と思って読み始めた1編目『十五人の殺人者たち』。
全く読み進められない(汗)
翻訳ものの独特な言い回しなのか、状況が全く頭に入ってこず脱落しかけたが、編者の「あなたもこのラストを読んで、あっ、と言うと思いますよ」という言葉に励まされ何とか読み終えた。
読み終えて見ればなかなかに心地よい読後感。
『九マイルは遠すぎる』はタイトルは知っていたものの、初めて読んだ。
安楽椅子探偵と言うと、全ての状況を室内で聞いた探偵が謎を解き明かすものを思い浮かべるけど、これは少し違っている。
偶然は必然であるところが面白い。
『登場人物を探す作者』は、ミス・フィップスが魅力的。彼女が主人公の話が他にもあれば読んでみたいと思った。
『多すぎる証人』
言葉遣いや設定に古さはあるものの、たくさんの証人がてんでばらばらのことを言っているというところが面白い。読み応えがあった。
最後に赤木かん子さんが解説されている中で紹介されている『医学は推理する』も面白そう。 -
児童用のミステリ・アンソロジー。
入門編だけど、知らない話も入ってたので
読んでみて良かった。
電車の中の会話で進む『登場人物を探す作者』も
言葉尻だけで推理する『九マイルは遠すぎる』も
寝たきりの少年が探偵の『多すぎる証人』も
それぞれにおもしろい。
『十五人の殺人者たち』は職業倫理の話かと思ったら
あっ!という結末でした。 -
どれも面白かった!
「多すぎる証人」(天藤真)が一番強く印象に残る。
ただ謎解きだけでなく、人の情がどうしようもなく絡むのが好きなんだ…。
「大誘拐」読み返したくなった。 -
安楽椅子探偵といえども、色んなタイプがあるのがわかる一冊。ちょっと前の、海外訳本に慣れてないと、文章自体が読みにくいかも。
短編4編。「多すぎる証人たち」が一番好き。 -
ミステリ短編集。アンソロジー。
ケメルマン『九マイルは遠すぎる』が収録。
ベン・ヘクト『十五人の殺人者たち』は、設定が秀逸。
天藤真『多すぎる証人』は、証言者が証言しなかったことという着眼点が良い。
世界の良作ミステリを気軽に楽しめる一冊。 -
現場に足を運ばず、事件の概要を聞いただけで真相を解き明かす、古今東西の安楽椅子探偵たちを集めたミステリ・アンソロジー。
著名な「九マイルは遠すぎる」(ハリイ・ケメルマン)をはじめ、古典からの載録の他、国内作品からも取り上げられている。
その一作、「多すぎる証人」(天藤真)は、目撃者らが『語らない事柄』に着目した佳品。 -
筒井康隆の「ロートレック荘事件」を読んで【障がい者が出てくるミステリー】つながりで、このアンソロジーの最後に入っていた天藤真さんの「多すぎる証人」を思い出しました。障害のある少年が刑事からの話を聞くだけで犯人を突き止める小気味よいストーリー。小・中学生向けのアンソロジーだそうですが、他の3作も心に残る作品ばかりで、とても面白かったです。編者の赤木かん子さんのアンソロジーをもっと読んでみたいと思いました。