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- Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591078785
感想・レビュー・書評
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「『いい竜、売ってます』ぼくの小学校の前に、ふしぎな屋台がでた。どうしても竜がほしくてたまらないぼくに、屋台のおじいさんはきいた。「きみの勉強机は、なにでできているのかな?」第1回静岡県天竜市森林のまち童話大賞・大賞受賞作。小学校中学年から。」
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図書館本。机の引き出しに竜の卵、と言われるドングリを植えて育てます。想像力をかきたてる楽しいお話。
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「ほんとにメスだったら、よかったのにね」
すると、お父さんがぼくの頭に手をおいた。
「メスでなくても、おとうさんは、ピヨ子のことが大好きだったよ」
ぼくは、小さくうなずいた。
かわいたタイルみたいに、いっしゅんひやりと冷たくて、すぐにさらっとなめらかな肌ざさり。銀細工みたいなうろこがこすれて鳴って、耳のそばで、ちりちりと鈴のような音を立てる。
竜の体からは、ひきだしのなかの初夏の森とおなじにおいがして、おでこのあたりが、すうっとすずしくなる。
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