きつねのかみさま (絵本・いつでもいっしょ 9)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (22ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591079539

作品紹介・あらすじ

りえちゃんはね、きつねたちのかみさまになったのよ。そのわけはね…あまんきみこ・酒井駒子がおくるファンタジー絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 絵が良すぎる~。りえちゃんもその弟も可愛いのだけど、きつねが……子ぎつねたちが絶品すぎる~。酒井駒子さんの描く絵はちょっとシックな雰囲気があり、まるで名画をみているような崇高さがあるのだけど、とってもやさしく親密でもあり、見てると心が癒されます。きつねがみんなでなわとびしてる絵の安らぎ、しっぽのふんわり感、上手に飛び跳ねられるようになったときの嬉しそうな顔。いずれもすばらしい。見ながらにして何かが浄化されていくよう。すこしふしぎな雰囲気と、ラストの夕日でうすくオレンジ色に染まった空の美しさ。ノスタルジックな気分を刺激されます。そうかあ、タイトルの「きつねのかみさま」ってそういうことだったのか。笑いをこらえるのが苦手なけんちゃんも、いっしょに笑いながら胸をきゅんとさせるりえちゃんも、嬉しそうなきつねたちもみんな可愛い。今日のことを忘れないでほしいなあと、大人になったきつねは思うのでした。

  • りえちゃんは、
    きつねたちの かみさまに
    なったのよ。
    そのわけはね……

    酒井駒子さんの絵が美しく、異界に誘われるようで
    絵本カバー折り返しの上記の文も怪奇ものの童話なんではないかと勝手に想像してしまったのですが、なんとめっちゃかわいい話でした!
    酒井駒子さんの絵って、パステルと鉛筆のタッチでありつつ印象派の油絵のようでもあって、そして歩いたり走ったり跳び跳ねてる瞬間を切り取ったような、シャッタースピードのすごく速い絵です
    その瞬間の前後の動画が見えるような鋭い絵と、平易なのに個性があって、ちょっととぼけたような語り口の、あまんきみこさんの文章もすてきです
    きつねの子の、目を細めた笑顔の見上げてる姿、かわいいなあ
    なかよくあそぶ、にんげんのきょうだいもかわいい、かわいいに溢れていた作品でした
    でも、怪奇ルートもちょっと見てみたいかも
    一緒に遊んでいるうちに、晴れているはずなのに雨が降り日が暮れているはずなのに明るいままで、
    遊ぶ子達のシルエットがすべてかわいいきつねになってしまう、いつまでもいつまでも遊んでいる、そんな話もいいんじゃないかな

  • 2023.2.10 3-3

  • あまんきみこさんの日常からふと異世界に入っていく物語に酒井駒子さんの絵がとてもあっていて魅力ある絵本になっています。

  • 子どもときつねが一緒に遊ぶ姿があまりにも自然で素敵。
    酒井駒子さんの絵も、きつねがとても可愛らしい。
    子どものちょっと複雑な内面もさりげなく書かれていて、すごいと思う。

  • なわとびを持って帰るのを忘れたりえちゃんが、弟と公園へ取りに戻ると…。
    10ぴきのきつねが、「おおなみ こなみ ぐるっと まわって きつねのめ」といいながらなわとびをしている。
    いっしょになわとびを楽しむのだが、帰るときに小さいこぎつねが、そのなわとびはあたしのよ、と。
    神さまにお祈りしながら歩いていたら木の枝にかかっていたなわとび。
    こぎつねのなまえもりえちゃん。
    同じなまえ。
    りえちゃんは、持って帰ることできないと…。

    ごちゃごちゃの気持ちっていう表現。
    この気持ちって、どのくらいの子どもにわかるのだろうか?と思いながら優しい絵にほっこりと癒された。

    少しかがんでこぎつねに話しかけているりえちゃんとそばにいる弟の絵がとても良い。


  • 感想文が多いはずだ。素直に読んではまります。絵も、やわらかくてキツネの笑顔がそれぞれにいい。

  • 「いつでもいっしょ」は、幼いお子さんに、いつも、いつまでも持っていたいと思っていただける、そんな絵本のシリーズとのことで、この作品は、まさにそう思えるのではないでしょうか。

    りえちゃんとけんちゃんの、姉弟の仲の良さが微笑ましいのと(特にけんちゃんのおねえちゃんへの信頼の情が健気で可愛らしい)、神さまや動物の存在がすごく身近に感じられるような、楽しい物語の内容が印象的でした。

    それから、酒井駒子さんの、姉弟やきつねたちの、躍動感あふれる絵柄が素敵で、なわとびしている姿がまた可愛らしく、しっぽがいいアクセントになってます。

    ブクログを始める以前から、酒井駒子さんの絵本は、いくつか見ているのですが、今作は比較的、笑顔の描写が多いのが印象に残り、それがまたお子さんには、とっつきやすいものになっていると思います。

  • 優しい絵とほっこりする文章。
    癒される絵本です。

    りえちゃんは忘れた縄跳びを弟と捜しに行くと・・・
    10ぴきのきつねとりえとけん。
    楽しそうに縄跳びをする様子。
    かみさまがくれたと信じているきつねのりえちゃん。
    それをうれしそうに聞いたりえちゃんとけんちゃん。
    全てがほっこりやさしさに包まれる。

  • 原画見てあんまり可愛くて本を買う。こぎつねがしっぽを上げてみんなでなわとびする可愛さ!(*˘︶˘*).。.:*♡

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著者プロフィール

1931年生まれ。児童文学作家。1968年にデビュー作品集『車のいろは空のいろ』が日本児童文学者協会新人賞および野間児童文芸推奨作品賞を受賞。以降、いくつもの文学賞を受け、多くの作品が小学国語の教科書に掲載されている。2001年に紫綬褒章受章。京都在住。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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