魔人ゴング (少年探偵・江戸川乱歩 文庫版 第 16巻)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591084274

感想・レビュー・書評

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  • 新たなキャラクターが登場しました。
    マユミさんという明智探偵の姪です。
    高校を卒業したあと、大学へ進学せず、明智探偵事務所に就職したとのこと。
    将来は女探偵になりたいそうで、明智探偵の助手になることをご両親も賛成してくれたとのことですが、普通に危ないので大学へ進学したほうが良いと思います。
    親は反対しましょう。

    二十面相が焦り始めているのか、殺しはやらないというスタンスではあるものの、前作から命を落としかねないやり方をしてきています。
    前作では子どもを的にして親に射させようとしたり(こんな日本語ある?)、今作では小林君が鉄の入れ物に閉じ込められて海に流されたりしていて非常に危険です。
    もはや殺人未遂であります。
    今回も毎度のごとく最後には捕まってしまい、だんだんと悪役として魅力が減ってきているように思います…。
    かっこよくて強い、不敵な二十面相でいてくれ…。

    空中に漂わせた煙に絵を反射させるというのは面白かったです。
    本当にそんなことができるのかな?
    デジタル技術やCGは当時とは比べ物にならないくらい発達しましたが、案外アナログな手法でやることの方が
    タネがバレず、より不思議な印象を与えることができるのかもしれません。
    そう考えると、アイデアと努力で勝負する手品はいつの時代も面白いんでしょうね。
    (最近はタブレットやプロジェクションマップなどデジタル技術を利用した手品もありますけど)

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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