らじヲさんの感想
2016年12月1日
ルブランさんの原作を南洋一郎さんが翻訳・リライトしたルパンシリーズの第16弾。 この巻ではルパンがジム・バーネットという名前で探偵としていろいろな難事件を解決するといったお話でした。 短編集って感じ。 でも、冷静に考えたら、警察だってそこまで無能だとは思わないし、難事件って割には諸々の事情で毎回警察からはべシューさんしか基本的に出て来ない。 それって単にべシューさんが無能なだけでは? 他人に知られたくない事情がある被害者や加害者に「知られたくない事情を隠したまま事件を解決する」ことを約束して、巧妙に金品を奪っていくルパン。 南さんのリライトでかなり救われているところがあるけれど、実際のルパンはもっと悪どくて、原作は汚い大人の話だと最後の解説に書いてありました。 実際、ルブランさんの原作よりも南さんのリライトのほうが話も文章もまとまっているし、評価も高いみたいだね。
littlesuzyさんの感想
2012年3月30日
2012/3
本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。 「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」