角野栄子のちいさなどうわたち (2)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591094983

感想・レビュー・書評

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  • 小2と3歳男子。
    「らくがきはけさないで」というお話が1番母のお気に入りです。チコちゃんという女の子が押し入れの中の壁に描いた落書きから出てきたおばあさんとのやりとりが楽しいです。

    ほかのお話は、角野栄子さんのお話にしてはいまひとつだったので、星3つ。

  • 短編が三つ。
    「おかしな うそつきやさん」
    「らくがきは けさないで」
    「にゃあにゃあ クリスマス」

    「おかしな うそつきやさん」
    大きな町のせまい道をあっちにこっちに行ったところに、うそつきやさんっていうお店があるのを知ってる?
    お店には、ポケットのたくさんついたうわっぱりを着た小さなおばあさんがいて、たくさんのポケットの中から一つ選び、とびっきりのうそをはなしてくれます。
    うその代金は、ぎゅっぎゅっぎゅっとあくしゅ三回。
    あなたはどんなうそがお好みですか?

    おばあさんのうそには、毎回おばあさんを食べようとねらっているオオカミが出てきます。おばあさんを食べようとする怖いオオカミですが、毎回おばあさんに丸め込まれてしまって、なんだか憎めない。そんなオオカミとおばあさんの攻防も楽しいです。

    「らくがきは けさないで」
    弟のノブくんにらくがきをされてしまったチコちゃん。
    でも、お母さんが言うには、チコちゃんも小さい頃にらくがきをしたそうで。
    おしいれの中に残されたチコちゃんのらくがき。
    書きかけの家と木に、チコちゃんが大きな窓とドアを書き足すと、なんとそこから小さな小さなおばあちゃんが出てきて…?

    チコちゃんのらくがきが可愛いお話。
    おばあちゃんの家と木から、チコちゃんのらくがきによってどんどんと世界が広がっていくのが楽しい。そして美味しそう。
    りんご、牛、鶏…ジャム、プリン…。読み終わると、心もお腹も満たされました。

    「にゃあにゃあ クリスマス」は、さーちゃんと、さーちゃんのパジャマからつくったねこのぬいぐるみ・パジャマの楽しいクリスマスのおはなし。
    さーちゃんに飽きられてしまうのではないかと心配するパジャマが可愛い。

    全体的に、長崎訓子さんのイラストがとってもとっても可愛いです。

  • この本には話が3つあって、どんな学年もあきずにいつでも読める本です。

  • 親子共々、大いに楽しめました。とくに、うそつきやさんは面白かったな。御代が、あくしゅ三回というのがいいなあ。すっかり、このシリーズのファンになってしまいました。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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