かいけつゾロリ きょうふのようかいえんそく (46) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)
- ポプラ社 (2015年1月2日発売)
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感想 : 32件
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- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591112731
感想・レビュー・書評
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娘が欲しいというので試しに一冊買ってみた。そして娘がすすめてくるので通読してみた。
つい最近、さる絵本屋の店主が、名指しでは言えないが最近出版されている新刊絵本の大半が「終わっている」という話をしていたのを思い出しながらページを開いた。とはいえゾロリシリーズは「最近の絵本」ではない。私が子供の頃からある。
けれども、本書はシリーズ何作目かは知らないけれど、問題含みの本だと感じた。
一つには、本作には、すぐれた絵本がもつ「おおらかさ」がないということ。子供たちを飽きさせないために(=売るために)、血のにじむような努力をしている形跡がある。見開き2ページに膨大な情報を詰め込み、しかも作画をみていると、コンピュータまで駆使しているようである。これは、決して良い意味で言っているわけではない。むしろ反対。「私を忘れないで!」という声が終始聞こえてきて悲痛だった。
忘却と記憶のまにまにのんきにぷかぷかと浮かんでいるのがすぐれた絵本ではないだろうか。その点、本書の必死感は辛かった。引き際が肝心ではなかろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館本。長女選定本。夫と図書館にいくと、本の選定に偏りがあって。いやー、そこを、うまく本の世界を広げるのが親の役目でしょうよ!と内心いや、面と向かって思っている。