マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B (ポプラ文庫ピュアフル)
- ポプラ社 (2010年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591120620
作品紹介・あらすじ
園芸部、演劇部、思想研究会、和琴部etc.――地方都市の有名私立高校でマイナー系文化部員が繰り広げる、笑えるのにズキンとくるドタバタ青春ストーリー
文武両道の有名私立大学に付属する中高一貫校・那賀市桃李学園。その高等部の一角に、部員5人未満のため非公式な存在の文化部ばかりが集い、「マイナークラブハウス」と通称される古ぼけた洋館があった――。
伝説的なYA作品『氷の海のガレオン』で衝撃的なデビューを飾ってから10年以上沈黙を守り、「幻の作家」として語り継がれていた著者が2009年よりスタートさせた『マイナークラブハウス』シリーズの番外編。 「読書メーター」などで幅広い読者の熱い支持を集めるシリーズ既刊のメインのストーリーラインから離れるため、シリーズ未読で「ちょっと試し読みしたい」という読者の方にもオススメ。きっと、ハマります。
「マイナークラブハウス」周辺の人物の中でも群を抜いてマイナー系なのに、一部女性読者の間でなぜか人気の高い歴史研究会2年・高杢海斗をはじめ、野球部のレギュラーながら演劇部の幽霊部員でもある遠野史惟、ニセアカシアの林を根城とする野良猫・サバトラのきゅうり、文芸部長・岩村聡、思想研究会前会長である高橋奈緒志郎の母・徹子らの、騒々しくてバカバカしいのに、どこか切なくて濃密な日常を綴った連作短編集。【文庫書き下ろし】
装画:志村貴子(『青い花』、『放浪息子』など)
解説:壁井ユカコ(『キーリ』シリーズ、『エンドロールまであと、』、『14f症候群』など)
感想・レビュー・書評
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分かりづらいけど分かってしまう。その絶妙な加減がうらやましい。そう、うらやましい。現実の人間関係は、分かりづらいし分からない。紙一重な気もするが、この紙は越えられない。
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読み返し。
全編通じて、楽しくて理想でありながら、泣けてきてしまいますわ、くそう。
今年は再開するかも、とのことで、是非ともお願いします!とえあリツイート。 -
今回は番外編ということで読みやすかったです。天野くんとぴりかちゃんの素直じゃない所が可愛い…。
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思わせ振りな三巻の後で期待して読んだら…
まさかの、番外編(sideB)ヽ( ̄▽ ̄)ノ
その衝撃ゆえ、☆3つ…
時間軸的に、三巻の前なのかな。
マイナークラブハウスにいつのまにかとらわれている、遠野くん…笑
でもきっと、中学の何でも俺はできると思い込んでいたときより、多面的でかっこいい男になっていると思うのです。
滝ちゃんに届くかは知りませんが…
なんといっても、高橋家。
すごくいい夫婦。
お互いの二日酔いを許せる関係(そこでいいのか!?)に憧れます♪
続刊待ってます。 -
マイナークラブハウスシリーズの番外編に位置するらしい作品。
番外編でなくても通じそうな気がします。
今回は恋愛要素が出てきます。お年頃だから当然ですね。
悩み多き年頃だけでなく、その親とかの心情も出ています。やはり、10代の頃に読みたかった本ですね。 -
『マイナークラブハウス』シリーズの番外編かな。あいかわらずのコミカルな展開だけど、心を切りつけられる所も多い。
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自分の高校生活を思い出しました。
理科クラブの子に誘われてお茶会したり(アルコールランプでお湯沸かすのはとーっても時間のかかることでした)、くじけると同じバスの路線を反対側に乗って帰る友人にくっついていって、彼女のお母さんのつくるクロックムッシュを食べて英気を養っていました。(自分の高校時代ってちょっと変ですかね)
「徹子おかーさんがコロッケを揚げ倒すでござるの巻」は最高です。 -
2010.12.
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久しぶりにこのシリーズを読んだ。あったかいんだけど、切ない部分とか、やりきれない部分があって、好き。
2011/5/30 -
シリーズの今までよりも、かなりほのぼのとした雰囲気でした。(これでほのぼのというのもどうなんだ、という気もしますが……)
天野とぴりかの関係が、前巻よりはっきりとしてきて、これからどういう関係に発展していくのか楽しみでもあり、怖くもあります。