(055)空 (百年文庫)

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制作 : George Moore  高松 雄一 
  • ポプラ社 (2010年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121436

(055)空 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • ほんぽーとにて読む。

    『聖家族』は、主人公の女性が思い立ったことをすぐ実行に移していくさまが、神々しい。もしかしたら、人間、みな、こうやって生きてみればいいんじゃないか・・・。

    『懐郷』は、田舎のふるさとを持ちつつ、都会で生計を立て生活をしている人なら容易に感情移入できるお話。
    都会に疲れて帰ってはみるが、結局、そこでの生活にも違和感を持つこととなり、結婚相手を置き去りにして都会に戻り生涯を終えた男。

    『悲しいだけ』は、長期の闘病生活を送った妻を見送ったのちの話。病気というものは、本人だけでなく周りの人の人生も壮絶なものへと変える。が、夫はただただ妻を失ったことを悲しんでいる。そしてそのなかに柔らかい希望が垣間見える。生き切った人にしか纏えない気配に、静かに、胸を打たれる。


    北原武夫『聖家族』
    ジョージ・ムーア『懐郷』
    藤枝静男『悲しいだけ』

  • 北原武夫『聖家族』
    ジョージ・ムーア『懐郷』
    藤枝静男『悲しいだけ』

  • 和図書 908/H99/55
    資料ID 2010200731

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(055)空 (百年文庫)の作品紹介

早春の美しい朝、画家になることを決意したその日から、いくのの新しい人生が始まった。理想の生活をひたむきに追い求め、辿りついたあまりにも無垢で素朴な生(北原武夫『聖家族』)。酒場の匂い、群衆のざわめき…、故郷を捨て、アメリカでの人生を選んだ男の目に鮮やかに浮かんだ景色とは(ジョージ・ムーア『懐郷』)。結婚生活のほとんどを闘病に費やした妻と、彼女の死を看取った「私」。諦念、しかし希望を予兆させる強靭な魂の記録(藤枝静男『悲しいだけ』)。人生を生き抜こうとする者たちの強さが圧倒的な三篇。

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