秘密のスイーツ (ノベルズ・エクスプレス)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122044

感想・レビュー・書評

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  • いじめに会い、不登校になった小学生、理沙と、第二次世界大戦中、昭和19年に生きる少女、雪子が、神社のタイムトンネルで繋がった。お菓子を送ることで、二人の絆は深まっていくが、雪子の町に爆弾が落ちる事を教えようとした理沙は雪子と絶交してしまい、連絡が取れなくなってしまった。雪子の運命は?二人はまた逢えるのか?
    読書感想文にもお薦めの一冊。

  • いくえみ綾さん!
    高校時代に「POPS!」でキュンキュンさせられてました!あの頃とは作風が変化されてるんですね…。漫画はもう読まなくなったけど、別マを楽しみにしてた自分を思い出しました。

    林真理子さん、さすが面白かった。読みやすいので、小学生の息子にも勧めようと思います。ものを大事にする気持ち、教えてあげたいから。

  • 6年生の女の子が不登校になり、母の故郷へ転校。
    神社の穴で戦時中とつながり、同世代の女の子と交流さし、自分を見つめなおしていく…
    お菓子でつながっているとこが子どもにも読みやすいかな?
    6年生の娘が一気読み。

  • りさはちょっと太めな事をからかわれて不登校になってしまった。お母さんの実家に引っ越ししても、なんとなく、学校には行かない。
    そんな時、神社の木の穴から(携帯電話で)つながった、昭和19年の少女・雪子との出会い。
    りさはお菓子が大好きで、いつもお菓子を絶やすことはない。けれど、雪子はお菓子どころか、食べる物さえ満足にない毎日なのだ。
    りさはこっそり、木の穴からお菓子を雪子に送る。そして、戦争の事を調べてみたり、自分自身を見つめ直してゆく。

    主人公・りさが、ぜんぜん良い子ではない等身大の子で、けれど、変わって行くのがいい。クラスメイトたちもいいかんじ。

  • 子どもにすすめられて。
    昭和19年に生きる雪子と現代を生きる理沙が携帯電話を通してつながり、交流する話。
    戦時中の同世代の女の子の境遇に、感じ、変化していく。食べ物の足りない時代に現代のお菓子を送り続ける理沙。
    自分で何をしたいのか考えて行動していくうちに、理解者が現れ、友達ができ、自分に自信がつき、周りの人にもやさしくなっていく。

    最初は読むたびにいやな子だった理沙が戸惑いながらゆっくり成長していくさまは、とても気持ちがいい。

  • 逗子図書館にあった!
    p6までで一旦返却

  • 私の大好きな漫画家さん、いくえみさんの表紙!
    というわけで・・・

    読んでみました。

    主人公の女の子が性格が曲がった問題児で
    どうも読んでて嫌な気持ちになっちゃうんだけど、最初。

    だんだんと心が成長していきますね。

    沢田君がいい味だしてるんだなー
    ラストの描写もドキっとしちゃった。
    いいねーいいねーこういう展開。少女まんがだねー!

  •  66年前の戦争中の日本に生きる雪子と、ケータイでつながった現代っ子の理紗。神社の石の柱にあいた穴から、戦時下を生きる雪子のために、お菓子を贈りつづける理紗。二人はいつの間にか、深い絆が結ばれていた―――。

     女性読者を中心に支持されている当代きっての人気作家・林真理子氏が、はじめて手がけた児童文学です。著者のお子さん世代に読んでほしい、という願いを込めて描かれた本作は、だれかを助けたい、と突き動かされる理紗の目線でいきいきと描かれています。

     「タイムスリップ」により、出会うはずのない二人が出会い、徐々に友情が芽生えていくくだりは、必読! 何度でも読み返したくなる、せつなくて、やさしい物語です。

  • 小3の長女に、と思って表紙のイラスト(いくえみ綾さん)と字の大きさだけ見て借りた本。
    著者「はやしまりこ」って、ひらがな表記だったので「林真理子」さんだとは最後まで気がつきませんでした…。
    長女があっという間に読み終わったので「面白いのかも!」と思って読んでみました。
    過去と未来をつなぐ穴…。今につながる友情…。読後感もさわやかで、心温まる一冊でした。

  • 児童向けバージョンですが、
    大人でもすいすい読めました♪
    林真理子さんもこういうお話を書かれるんですね。
    時代を超えた女の子同士の友情が、
    とても爽やかに描かれています。
    主人公・理沙が肥満児で登校拒否していたり、
    とある理由で100円ショップに行ったりと、
    随所で今時らしい描写が。
    それらが余計に、
    雪子の生きている戦時中という悲惨で過酷な時代を際立たせます。

    雪子との交流によって過去の戦争中の出来事を、
    だんだんと身近に感じはじめる理沙に、
    私も共感し泣きそうになりました。

    子供、大人問わず、ぜひ読んでもらいたい作品です!

    いくえみ綾さんのイラストもステキです。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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