クマのあたりまえ (teens’ best selections)

著者 :
  • ポプラ社
3.52
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本棚登録 : 267
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591125397

感想・レビュー・書評

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  • 「生きること」と真摯にむきあう動物たちの七つの物語。

    「朝の花火」は、生まれながらの殺し屋と自負するアオダイショウの物語。「そらの青」は、思いを共有することに戸惑う鯉の話。

  • 飛べないチドリ。
    人間になった猿のお母さんを追いかけて、人間になった猿の子。
    ひっそりと、美しいリースを紡ぐアメンボたちも、湖とともにいなくなり。
    食べるためでなく、獲物の命を奪ってきた蛇の愛。
    魚の群にも、仲間はずれもあり。
    強いライオンにも弱いところもあり。
    どうせ死ぬなら、命あるものに産まれたくなかったとおもうクマがおり。


    「生きること」を考える動物たちの小さな物語。

  • 「生きている って何だろう?」
    あまりにも当たり前に感じられるようになったその感覚を、身近な動物たちが代わりに考え、行動してみている。その姿を見ていると、あぁ、なるほどなぁと思ったり、そっかぁ…と感心したり、ハッとさせられたりする。
    児童書なんだけど、大人と子どもで読んで考えたい。なんだか心温まる、哲学の初めの一歩のような短編集。
    魚住直子、やっぱり好きだなぁ。

  • この本はいろいろな動物たちが、「生きること」と真摯に向き合う物語です。あるものは、自分のお母さんを愛し、あるものは、人間に心打たれる。動物たちの「生きること」をぜひ感じてみてください。

  • 安東みきえの『頭のうちどころが悪かった熊の話』のような動物をモチーフにした寓話。表題作の石になろうとするクマが可愛かった。一応分類としては児童書だけど子供よりも寧ろ大人向けかもしれないな。「べっぴんさん」も最後の落とし方が素晴らしいと思う。2012/493

  • べっぴんさん(チドリ)
    ショートカット(サル)
    アメンボリース(アメンボ)
    朝の花火(アオダイショウ)
    そらの青は(鯉)
    光る地平線(ライオン)
    クマのあたりまえ(クマ)

    どれも品のある語りだ。
    特にアメンボのお話がとても優しくて好き。悩んでいるさとみに「たいへん、たいへん」と言って心に効くとてもきれいな布をくれるのだ。お礼を言いに行くと嬉しそうに聞いてくれるのだ。どこか他の池に移れているといいと私も思う。

  • 寓話。読みやすいし、わかりやすいし小学校高学年から中学生にいいかも。
    感動も感心も特にしないが、わるくはない。

  • NO.1406 2013.9.14

  • 短編集。
    「生きること」に真摯に向き合う動物たちの七つの物語。
    とのこと。

    読んでいると心がほっこりする。
    温かさ、優しさを感じることのできる物語たち。

  • あっという間に読める
    動物寓話の短編集。

    「ショートカット」と「アメンボリース」が割りと好き。
    さいごのクマがかわいかった。

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著者プロフィール

1966年生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第36回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『Two Trains』で第57回小学館児童出版文化賞、『園芸少年』で第50回日本児童文学者協会賞を受賞。作品に『いいたいことがあります!』『超・ハーモニー』『クマのあたりまえ』『だいじょうぶくん』などがある。

「2022年 『考えたことなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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