(P[は]3-1)アート少女 (ポプラ文庫ピュアフル は 3-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591125830

作品紹介・あらすじ

「美術部サイコー!!」
爆笑と感動の、カラフルキュートな青春ストーリー!

優秀な三年生が引退して、オタクにヒキコモリ……変なメンバーばかりが残った美術部。
弱小部活と校長に目をつけられて、存続の危機に。
部室も部費も日にちもないのに、県展に入選する作品をつくるには、いったいどうすれば?
すぐブチキレる部長の根岸節子を筆頭に、個性豊かな仲間たちがタイムリミットぎりぎりまで色を塗り続ける。
あきらめないヤツが強いんだ。
アート愛と薀蓄あふれる、爆笑で感動の青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 偉大だった先輩が卒業し、
    弱小廃部寸前になった美術部の話。
    一つのことに取り組んだり、
    仲間と切磋琢磨して行く姿は
    青春だなぁと微笑ましく思った。

  • みんな青春という言葉を使うだろう本。
    すぐに読み終わったので読みやすい。
    自分の歳からかすごく面白いとは思えず。

  • 好きなことに夢中になるって素敵。
    仲間がいるとさらに良い。

  • 主人公は中学生。女子。美術部。

  • アンソロジーのその後の話らしいけれど単品でも問題なく楽しめた。中学校の弱小美術部が校長に抗いシャッターアートや県展に挑む。オタク少年、教室に行けない繊細少年、商才少女、突飛なお洒落新入部員を部室立て籠り花火騒動の前科のある部長節子が取り纏める。文章の隙が頻出するとツラい。キレた暴走が若くて良いな。

  • 優秀だった3年が引退した後
    残った部員は変な性格ばかり。
    そんな彼らの部を、新しい校長は排除しようと頑張る。

    権力をもった大人は恐ろしい、というか
    振りかざしぶりが的確すぎます。
    場所を奪い、活動場所に文句を言い
    予算も…いや、これは自業自得?

    学業だけに目をやるのは大人として教育者として
    当然とは思いますが、思い出も大事です。
    勉強ばかりだと、面接の時に聞かれて
    言葉に詰まってしまいますしw
    大体教室に通わない人までも排除しようというのは
    気持ちが弱いからだ! という精神論ですか?
    と、色々突っ込みどころがあります。

    お金もない、部室もない、から
    よくもここまでいけたな、という部員達。
    目標のあれは、当然という感じです。
    そこまでいくと、嘘くさい。
    頑張る姿と、してやったりな最後。
    もうちょっと言葉を選んで、校長から色々と
    巻き上げてしまえ、と思った時点で
    駄目な思考回路でしょうか?w

  •  ちょっと変でわがままな部員たちをひとつにまとめようとするもののうまくいかずすぐにキレる部長が、弱小美術部存続の危機に立ち向かう青春奮闘記。

     この作品自体は別シリーズで描かれた話の後日談らしく、ろくな導入もないままいきなりストーリーが展開するのにやや戸惑った。しかし部長・根岸節子目線で進む一人称の文章は共感するところが多く、読み進めるうちに物語へなじむことができた。言うことをきかない部員に彼女が心の琴線をプチプチさせながらも口に出さず耐えるシーンなど、部長としての苦労がかいまみえて面白い。

  • 中学校の美術部の話。

    優秀な先輩がた引退したあと、美術部部長を引き継ぐはめになったのは二年生の根岸節子。相次ぐ退部で残ったのは、同じ二年生の副部長狩野芳子(かのうほうこ)、オタクの梅原龍之介、ひきこもりだった青木繁生(あおきしげお)の四人だった。
    異動してきた学力重視の校長とのバトルの第二ラウンド。廃部しかかっている美術部を救うことができるのか。


    中学の部活ではあるまじき、かもしれないけれど、素直に楽しく読むことができた。それは主人公根岸節子(ことさら旧式なお名前)の熱さがよいからだろうか。決して暑苦しくないところもちょうどよいかも。
    また時折挟まる、美術ネタも楽しい。
    「色」からうける無意識下の影響は興味深い。
    というように、さらりとした少年少女向けの小説なのだけれども、それだけではない感じがちょっといい。

    そして、この作品の前の『Fragileーこわれもの』の「アート少女」を読んでみたくなった。

    P214「あきらめの悪いヤツって、あるイミ、最強だもんね」しみじみと実感のこもった声で芳子がいった。

  • 美術部がなくなる!?

    敵は赴任してきたばかりの校長。生徒の学力アップを目標に掲げ、『放課後は毎日補習授業』計画という生徒側からしたら大いに迷惑な計画をぶち上げた。その専用教室として目をつけられたのが部員が少ない(四人しかいない)、実績がない美術部の部室であった。部室に立てこもり、花火を打ち上げるという美術部らしからぬ抵抗を見せたが、あえなく撃沈。部室の修理費に活動費が充てられたため、文化祭に出展する作品がつくれない。そこで、校内のイケメンデッサンを売ることで着々と資金を稼いでいたが、そのことが校長にバレて資金は没収、文字通りゼロからのスタートとなった。しかし、野球部前部長、黒田清隆の助けもあって、廃れた商店街のシャッターに絵を描くという仕事が舞い込んできた。アツい女部長根岸節子とゆかいな仲間たちは美術部廃部を阻止できるのか!?

    美術部が主役ということで興味をもったが、ありきたりなパターンでちょっと残念だった。青春ストーリーとして弱い気がする。サクサク読めるので気晴らしの一冊ですね。

  • 文章が跳んでるよね。
    後30ページでどうやって落とし込むんかなーとは思ったけど…やっぱり物足りなかった。

    美術部員たちは個性豊かで面白いけどね!

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著者プロフィール

花形みつる 編訳・絵
神奈川県生まれ。『ドラゴンといっしょ』で野間児童文芸新人賞、『サイテーなあいつ』で新美南吉児童文学賞、『ぎりぎりトライアングル』で日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、『徳治郎とボク』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。作品に「荒野のマーくん」シリーズ、『アート少女』『Go Forward!: 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘』など多数。

「2021年 『落窪物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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