([ゆ]2-2)刃の献身 上野正彦原案・監修 監察医シリー (ポプラ文庫 ゆ 2-2 上野正彦原案・監修監察医シリーズ 2)
- ポプラ社 (2012年2月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591127544
作品紹介・あらすじ
『ディテールと情念。この小説には二つの武器がある』(今野敏氏推薦!)
配達員が通報した刺殺事件。
容疑者は被害者の妻。
事件の解明に乗りだした上杉刑事と監察医の如月。
単純に思われた事件はいつしか複雑な様相を見せ始める。
難事件の糸口はどこに?
法医学の第一人者が実体験を基に原案・監修!
人気の文庫書き下ろし監察医シリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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監察医シリーズ、第二弾。
配達員が通報した刺殺事件。
容疑者は、被害者の妻で、夫のそばで刃物を持っていたとの証言が。
事件解明に乗り出した上杉刑事と、新米監察医の如月。
当初、単純な事件と思われていたが、刺殺の状況から、女性では犯行が無理な状況や、被害者の体内から毒物が発見され、謎は混迷を深める。
容疑者の妻は、犯人ではないのか?
読後、ただひたすら、切ない想いを感じました。
夫の暴力に耐え、過去の大きな悲しみに耐えながら、平凡な幸せを願う女。
過去の悪行を悔い、新たな道へと進む決意をした男。
幸少ない娘のために、悲しい想いを胸に抱く老夫婦。
見知らぬ都会で、純粋にひとりの女性を信じた男。
誰が悪いと言うのではなく、運命という名の糸の絡み合いに翻弄される登場人物達に、ただただ切なくなりました。
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柚原瑠璃子『刃の献身 上野正彦原案・監修 監察医シリーズ2』ポプラ文庫。
上野正彦原案・監修のノンフィクション風、監察医ミステリーシリーズ第2弾。第1弾とテイストは変わらず、ストーリーにキレは無い。
妻が夫を刺殺するという事件が発生し、監察医の如月が夫を解剖すると、体内から毒物が検出される。事件の真相は如何に……被害者は刺殺と毒殺のどちらで死亡したのか、犯人は誰なのかという謎を中心に描かれる人間模様。
シリーズは第3弾で終了したようだ。 -
上野正彦監修シリーズ第2弾!
少し前に読了して感想を放置していたら・・・
案の定内容をド忘れ・・・。
そうそう、
やり直したいと決意を新たにする夫と
同じ日に限界が来た妻・・・
やりきれないラストだった