海鳴屋楽団、空をいく

著者 :
  • ポプラ社
3.48
  • (4)
  • (19)
  • (16)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 104
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131084

作品紹介・あらすじ

気取らない定食と温泉だけが自慢の旅館・海鳴屋。元バンドマンの主人と女将、カリブ出身の黒人青年、仲居の老姉妹、自称・幽霊作家ら個性豊かなメンバーが、ひとつ屋根の下でくり広げる音楽と希望の物語。渾身の長篇音楽小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おいしい食事とお風呂が自慢の、海鳴屋。
    その従業員はもれなく、とある楽団のメンバーだった。
    スティール・パンの演奏を見たことがあり、イメージしやすかった。
    国籍も年齢もばらばらの素人が、和気あいあいと楽しむ音楽。
    スティール・パンの魅力が、よくつたわる。
    地元のもの、旬のものを活かした、藤雄の料理もおいしそう。
    メンバーの事情は、詰め込み過ぎて回収しきれず、ばたばたした感。

  • 住込で海鳴屋で働くことになったが、従業員たちは楽団に夢中。旅館は客が少なくてもそっちのけ、みたいな感じで主人公は不安に思うけど、楽器にハマっていく・・・という流れ。
    書き視点が変わるけれど、どのキャラも何だか背景が薄く感じた。

  • 図書館で借りてきたけど、返却日までに読みきれなかった( ノД`)…

    ものすごいアクションが起こるわけではないけど、グイグイ…すぅーとお話に引き込まれていく本。珍しい楽器が出てくるからかなー?

    こんな体験初めてなので、また続きを読むために借りてこなくちゃ!

  • 地方のさびれた町x宿xスティールパンの楽団という設定にワクワクした♪

  • しばらく前に読了。野中ともそさんは久しぶり。
    パンの音をききたくなった。いしいしんじの「麦ふみクーツェ」でも思ったけれど、やっぱり行き着く先は打楽器なのかなぁ。
    表紙がかわいらしい。

  • 東京の会社を辞め、日本海沿いの旅館「海鳴屋」にやってきた里男。栄養管理マネージャーとして働くためです。心機一転旅館の従業員としての生活が始まる!はずが、海鳴屋楽団のメンバーとして迎え入れられ、シックスベースの担当に。「海鳴屋」の従業員は楽団のメンバーも兼任しているようです。心の底から溢れてくる音、それが「海鳴屋楽団」の奏でる音楽です。

  • 図書館で背表紙がいいなと思ってジャケ(?)借り。なんとスティールパンが出てくる!よく見れば、表紙にもパンのイラストがあった。
    音楽的な素養は何もない私だけど、昔テレビでスティールパンを知ってからその音が大好きで、CDを2枚所有。たまにBGMに。一度路上ライブで生音を聴いたことがあるけれど、オーケストラもぜひ生で聴いてみたいな。

    静かな海沿いの街でのどちらかといえば落ち着いた物語。スティールパンの種類や音の仕組みなども知れて嬉しかった!

  • 音楽物っぽいので借りてみた。スティールパンのバンド。音楽ものとしてもチームものとしてもいまひとつ。

  • 後半流し読み

  •  東京を離れ、ほとんど馴染みのない北陸の日本海沿いの町にきた里男。2つ年上の従兄・航平の経営する海鳴屋で働きはじめる。歓迎会で、スティール・パンの楽団、海鳴屋パン・オーケストラのメンバーを紹介される。どうやら、航平が里男に仕事の誘いをかけてきたのは、里男を楽団のメンバーに加入させたかったからのようで・・・。カリブ生まれの楽器、スティール・パンの軽やかな音色が響いてくるような物語。

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家、イラストレーター。ニューヨーク在住。98年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で小説すばる新人賞受賞。主な著書に『フラグラーの海上鉄道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『カチューシャ』『世界のはてのレゲエ・バー』『おどりば金魚』『チェリー』『犬のうなじ』『ぴしゃんちゃん』『鴨とぶ空の、プレスリー』『海鳴屋楽団、空をいく』『つまのつもり』など。

「2016年 『虹の巣 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野中ともその作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×