- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591131084
作品紹介・あらすじ
気取らない定食と温泉だけが自慢の旅館・海鳴屋。元バンドマンの主人と女将、カリブ出身の黒人青年、仲居の老姉妹、自称・幽霊作家ら個性豊かなメンバーが、ひとつ屋根の下でくり広げる音楽と希望の物語。渾身の長篇音楽小説。
感想・レビュー・書評
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おいしい食事とお風呂が自慢の、海鳴屋。
その従業員はもれなく、とある楽団のメンバーだった。
スティール・パンの演奏を見たことがあり、イメージしやすかった。
国籍も年齢もばらばらの素人が、和気あいあいと楽しむ音楽。
スティール・パンの魅力が、よくつたわる。
地元のもの、旬のものを活かした、藤雄の料理もおいしそう。
メンバーの事情は、詰め込み過ぎて回収しきれず、ばたばたした感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りてきたけど、返却日までに読みきれなかった( ノД`)…
ものすごいアクションが起こるわけではないけど、グイグイ…すぅーとお話に引き込まれていく本。珍しい楽器が出てくるからかなー?
こんな体験初めてなので、また続きを読むために借りてこなくちゃ! -
地方のさびれた町x宿xスティールパンの楽団という設定にワクワクした♪
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しばらく前に読了。野中ともそさんは久しぶり。
パンの音をききたくなった。いしいしんじの「麦ふみクーツェ」でも思ったけれど、やっぱり行き着く先は打楽器なのかなぁ。
表紙がかわいらしい。 -
東京の会社を辞め、日本海沿いの旅館「海鳴屋」にやってきた里男。栄養管理マネージャーとして働くためです。心機一転旅館の従業員としての生活が始まる!はずが、海鳴屋楽団のメンバーとして迎え入れられ、シックスベースの担当に。「海鳴屋」の従業員は楽団のメンバーも兼任しているようです。心の底から溢れてくる音、それが「海鳴屋楽団」の奏でる音楽です。
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図書館で背表紙がいいなと思ってジャケ(?)借り。なんとスティールパンが出てくる!よく見れば、表紙にもパンのイラストがあった。
音楽的な素養は何もない私だけど、昔テレビでスティールパンを知ってからその音が大好きで、CDを2枚所有。たまにBGMに。一度路上ライブで生音を聴いたことがあるけれど、オーケストラもぜひ生で聴いてみたいな。
静かな海沿いの街でのどちらかといえば落ち着いた物語。スティールパンの種類や音の仕組みなども知れて嬉しかった! -
音楽物っぽいので借りてみた。スティールパンのバンド。音楽ものとしてもチームものとしてもいまひとつ。
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後半流し読み
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東京を離れ、ほとんど馴染みのない北陸の日本海沿いの町にきた里男。2つ年上の従兄・航平の経営する海鳴屋で働きはじめる。歓迎会で、スティール・パンの楽団、海鳴屋パン・オーケストラのメンバーを紹介される。どうやら、航平が里男に仕事の誘いをかけてきたのは、里男を楽団のメンバーに加入させたかったからのようで・・・。カリブ生まれの楽器、スティール・パンの軽やかな音色が響いてくるような物語。