([な]11-1)日乃出が走る 浜風屋菓子話 (ポプラ文庫 日本文学)

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  • ポプラ社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591140345

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りたもの。
    なんだろう、面白くないわけじゃないんだけど、ハマらなかったな~。
    「菓子」「明治」と、好きなモチーフのはずなんだけどなぁ。
    続篇もあるみたいだけど、とりあえずはいいかな。

  • 江戸時代が終わり、明治の初めの世の中。老舗の菓子店・橘屋の娘、日の出が主人公。
    橘屋当主の死により何もかもを無くした日の出だが、橘屋の一切を買い取った商人・谷善次郎と、橘屋に伝わる掛け軸を賭けて、勝負する事になる。
    条件は、百日で百両を稼ぐ事、橘屋秘伝の菓子「薄紅」を再現する事。

    菓子作り以前に、お嬢様育ちで世間知らずだった日の出が、師匠を亡くしてやさぐれた商売をしていた菓子職人たちと出会い、人として成長してゆく。

    うむむむ、菓子作りの過程や幻のレシピを求めて苦闘するところは楽しめるが、残念ながら人物が薄〜っぺらい。読みやすいけれど。
    悲運のヒロインが、悪辣な商売敵と勝負…って話なら、いくらもある。
    もっと彼女自身の力、例えば並外れた努力やひたむきな誠実さなどの魅力を描いて、答を見出す場面が見たかったなぁ。
    「薄紅」も、結局亡き父の手紙が手に入らなければ再現できなかったわけで。

  • 表紙イラストがかわいくて。一人娘が亡き父の思い出の掛け軸を取り戻したい、父の店作りが正しいと証明したいと百日間での勝負を挑む…のはいいけど素人ばっかりで無理じゃない…?などと色々ひっかかるが最後まで読むと「続く!」みたいな…なんか残念な話…横浜が舞台なのは面白いと思ったけども。

  • タイトル通り、ラストの話は走り過ぎ、急ぎ過ぎている。ここが父の死の謎解きならばもう少しゆっくり展開してもいいと思う。それに、お菓子作りに焦点が当たっているのは構わないが、それだけでは次の展開に対する期待が膨らんでこない。

  • 親が死んで、一人ぼっちの大店の菓子屋の一人娘。秘伝の菓子を作って再興をはかろうと、オンボロ菓子屋に住み込みするが。何にもしたことがない一人娘だけに、四苦八苦。一筋縄では行かない仲間とともに奮闘。

  • 話の内容自体はすごく面白いのですが、キャラクター設定が中途半端なのと、文章が稚拙な印象を受けます。日乃出の言葉遣いもお嬢様とは思えないし、明治維新の感想(?)も幼稚でひどいですね。残念です。

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