- Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591140505
感想・レビュー・書評
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チコはいつも望遠鏡を持っていた。
もしチコが斜視でなかったら、
こんなにも望遠鏡を持ち歩いたりは
しなかったであろう・・・。
自己とは何かに迫るストーリーと、
見るものを魅了する美しい絵が、
読み手を深遠なる世界へ導きます。
30年以上の時を経ても、色あせない、著者渾身の一作です。(出版社HPより)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは、科学性と物語性の奇跡的なバランスの上に成り立った絵本。出会えてこの上ない幸せだ。絵も容赦なく美しい。チコという人物も。
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暗転,のち片眼に一閃.
瞬く間に30cm×25cm厚さ1.4cmの世界に引き摺り込まれる.
遠近感は狂った.重力は消えた.主体と客体の関係は逆転した.
『でも わたしのことなら わたしがいちばんよくわかってる.』
たぶんそれは思い込みに過ぎない。私が私からいちばん離れた場所に翔けていくことを切望し,光速よりも速く思考を巡らせても,銀河系の後退速度と同じくらいの速さで私の心の果ても遠ざかってゆく.「今」を幻としないために,あの超新星が胸をしめつけるほどの激しい光を伴って起こした爆発を心のレンズに刻印する.
《2014.09.30》