ズッコケ熟年三人組

  • ポプラ社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147733

感想・レビュー・書評

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  • 子供達が小学生の頃読んでいた「ズッコケ三人組」
    何年か前に大人になったズッコケ三人組の本を知り、
    また読みだしていました。
    今回で完結。
    1978年から37年間だそうです。
    あとがきに
    子ども版三人組を書くにあたって、彼らが自由に活躍できたのは、ひとえに日本が平和で民主的な国柄だったからで、平和で民主的なこの国に暗雲がかかり始めた今、「戦後」であり続けられるかはなはだ心もとないものを感じている。
    もしかすると「戦前」となるかもしれない時代に、とても三人組の物語を書き続ける気にはならない。
    と、ありました。
    今や、自分と変わらない年になった三人組。
    おばさんとしては、より身近に感じられて楽しく読んできました。
    平和な国での三人組の活躍をもっと読んでいたかったです。

  • ズッコケシリーズ最終巻。
    前巻の最後に金融コンサルタントたちが謎の動きをしていたので、まさかこいつらが解答X!?と思っていたが、ぜんぜん違かった。わかりにくい話だけど、偽ロマノフ王朝の末裔は偽物ではなくて本物だったらしい。ユニクロみたいな名前の会社の社長(三人組の小学校時代の後輩)が顛末を教えてくれたが、そんなことはどうでもよかった。

    長引いた大雨による土砂崩れで、ハカセの教え子家族が亡くなり、モーちゃんの仕事の先輩の奥さんも亡くなった。そしてたくさんの人が家を失い、生活を壊されてしまった。
    フラワービル建設の金を災害復興に回せよ!と言いたいところだけど、そうはいかないこともわかる。どうにもならないことはいくらでもあるのだ。

    ハチベエ、ハカセ、モーちゃん、そしてかつてのクラスメイトたちはそれぞれの生活のなかですこしずつ老いていく。どうにもならないことを受け入れたり、受け入れられなかったりしながら年を重ねていく。
    いいこともわるいこともある。そんなことはわかっているけど、人が死んだり、日常が壊されるのを受け入れることはいつだって難しい。

  • ズッコケ三人組のハチベエ、モーちゃん、ハカセも50歳になった。小学校の同級生以来の友達付き合いだが、いまだにあだ名で呼び合うのが微笑ましい。家族のこと、仕事のことで悩めるおじさんたちだが、暗さはない。
    このシリーズの舞台の「稲穂県ミドリ市花山町」は、広島市西区己斐をモデルにしていて、JR西広島駅前には、三人組のモニュメントがある。
    http://www.hiroshima-navi.or.jp/sightseeing/rekishi_bunka/cat299/41507.php
    さて、本作品の後半には土砂災害の場面が出てくるが、これは平成26年8月の広島市の土砂災害をモデルにされていて、当時の痛ましさがリアルに描写してある。
     エンディングは、花山第二小学校6年2組の同窓会の二次会、ハカセがカラオケで『勝手にシンドバット』を歌う場面。サザンは6年生の時にこの歌でデビューした。
     私自身も50歳の広島人。昭和の時代を思い浮かべながら、うんうんとうなずきながら、楽しく読めた。
     「ズッコケ」シリーズは、これで完結だという。残念。

    • きよっそんさん
      僕も子どもの頃によく読みました。ハチベエやハカセはリアルタイムでほぼ同世代でしたから、やはり今もそうなんですね!
      僕も子どもの頃によく読みました。ハチベエやハカセはリアルタイムでほぼ同世代でしたから、やはり今もそうなんですね!
      2016/03/08
  • ズッコケ三人組の完結編。
    三人組が50歳をむかえ、読者の私は小学校の3年生くらいから読み始めて、途中で中断したものの、再開して43歳で漸く全作を読み終えた。
    その間に那須先生は亡くなってしまったが、小学生時代の思い出を与えてくれて感謝です。た

  • 小2の時に、1冊目を学校の図書館で借りたのがこのシリーズとの出会いです。
    もう続きを読めないと思うと寂しい。
    那須正幹先生、ありがとうございました。

  • ズッコケ塾年三人組
    著作者:那須正幹
    発行者:ポプラ社
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    ありがとうズッコケ三人組

  • 熟年世代となった3人組の活躍がここに!「50歳?それがなに?」と、ハチベエの声が今にも聞こえてきそうです。平和を礎に活躍を続けてきた3人の姿も、いよいよ見納め?那須センセイ、ありがとうございました。

  • 最終作になったが、大人になった三人組の責任を描いて、素晴らしい内容だった。モデルとなった広島市の豪雨被害もきちんと描かれている上、戦後の平和主義のゆらぎに対して警鐘を鳴らして終わっている。
    三人組から学んだことは本当に多かった。

  • ついにシリーズ完結。
    これで本当に最後のようですね。

    メインが土砂災害についてだったので、全体的に空気は重めですが、ラストがとてもズッコケらしい爽快感、と言うんでしょうか、ズッコケ感、ですかね、それで締まってたので良かったです。この先も彼らは前向きに生きていくって思えるような。

    そうそう!
    前回あっけなく終わったロマノフ王朝云々もきちんと伏線回収されてました!ホッとした。

    那須さん、お疲れ様でした。

  • とうとう 完結してしまった(涙) こんな 長い シリーズものを 読んだのは 初めて!! ワクワク ドキドキさせてもらいました。ありがとうございましたm(__)m

  • 中年シリーズもこれで最後。このシリーズ自体ももうこれ以上は書かない、とのこと。。
    最後の話が広島の水害の話、というのも希望が少ない世の中を反映されているのか。。
    こどものころからオトナまで、楽しめるシリーズでした。ありがとうございました。

  • 2015年12月刊。書下ろし。ズッコケ中年三人組シリーズが10冊あり、その続きとなる通算11冊めにして最終巻。2014年の広島土砂災害を扱って、終わっちゃいました。還暦のお話なんかまで行っても良かったのになぁと思います。

  • もうズッコケの新しい話を読めないと思うと、本の書き出しを読むだけで、寂しい。
    ズッコケ三人組と同級生だったら、楽しいだろうなあ。

  • 楽しかった(^^)
    またズッコケシリーズ読み直したい!

  • 中年になって復活した、ズッコケ三人組シリーズも、いよいよ完結になりました。
    小学生だった彼らが、40代を迎えて、時代と家族が変わり、仕事とともに生きる姿。ズッコケらしい展開も嫌いではなく、楽しめていました。

    確かに、50歳を越えた彼らを見るのは、老いを迎えるだけに、心苦しく、辛く感じるのかもしれません。

    いつまでも、あのズッコケ三人組は、イキイキとして活躍していて欲しいので。

    著者の那須さんのことも考えると、ここが幕引きとして、ベストなのだと納得しました。
    ありがとう!ハチベエ、ハカセ、モーちゃん!

  • ハチベイもモーちゃんもハカセも50歳!! 小学生だったのにね。三つ子の魂100まで。人はそうそう変わらないのね。でもちゃんとその人なりに大人になるんだね。
    タイトルが中年から”熟年”に変わっていたので、もしかして?!もしかして?!と思ったけど、那須さん、あとがきで本当に終わりだと宣言されました。寂しいけど。今まで楽しませてくれてありがとう!

  • ズッコケシリーズも少年三人組50巻、中年三人組10巻、
    そしてここに熟年1巻をもって堂々の完結

  • 40歳から始まったズッコケ中年三人組、50歳で熟年三人組に変わったので、新たに10年を期待したのですが・・・
    広島の大水害の話が出てきそうと最初の数ページで思ったらやっぱりでしたね・・・
    ちと重い話でしたが、広島を思い出せて好きでした、中年三人組シリーズ。

  • 三人組シリーズ完結となる事を作者あとがきで知った。確かに今までの中年シリーズと異なり、広島の土砂災害をイメージした話、ハチベエの再開発事業と選挙など無理矢理感もある暗さがベースとなっていた。
    作者が彼らの将来を描きたくない理由に、世相の悪化をあげていた。確かにそうだが、彼らの家族仲睦まじい熟年ライフを見たい気がする。
    実のところ中年以降しか読んだ事が無いので、機会があれば読んで見よう。

  • 大きく取り上げられた話題は二つ。うち一つは広島の大雨災害。状況がよく解る。ドッキリしたのは作者の後書きの「戦後」に関するくだり。みんなもきっとドッキリするヨ!

  • ありがとうズッコケ三人組!age50シリーズついに完結!ハチベエ、ハカセ、モーちゃんはいつまでもズッコケ三人組!

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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