スマイル・ムーンの夜に (teens’ best selections 47)

著者 :
  • ポプラ社
3.89
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本棚登録 : 126
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591158999

作品紹介・あらすじ

休み時間のたび、スマホ片手にトイレにこもる麻帆。
全身校則違反で周囲からういている沙羅。
なにに対しても心から興味を持てない翔太。
母の望むいい子を演じ続けているのぞみ。
窮屈でたまらないのに、どうしたらいいかわからない――。
もがきながら、新しい自分と居場所を獲得していく中学三年生。
ひりひりして、心ゆさぶられるYA小説。

わたしたちは、いろんなものを共有してきた。
おさななじみってだけじゃない。
友だちって感じでもないし、仲間ってわけでもない。
兄妹(きょうだい)でもないし、翔太(しょうた)にいたっては、異性(いせい)を感じることもない。
だけど、人生の半分以上の時間を共にすごしてきた、へんてこな関係。
(本文より)


もくじ

春・麻帆 ~ブロックの迷宮 5

初夏・沙羅 ~サワルナ、キケン 39

夏・翔太 ~残念ヒーロー 109

秋・のぞみ ~ピースメイカー 163

初春・麻帆 ~スマイル・ムーン 221

感想・レビュー・書評

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  • 特にありません。

  • 繊細で、孤独は嫌なのに孤独を感じてしまう、等身大の中学生。連作。

  • 今の自分にモヤモヤしているタイプが全く違う4人の中学生が登場。最後はやっぱり自分が自分を築くことに気づくんだね。

  • 沙羅を一目見てみたい。日本人なのに金髪似合うなんてかっこよすぎるでしょ。憧れる。

    真帆、ずっとみんなでテニスをやってたのに、急にみんないなくなっちゃうなんて、かわいそう。

    翔太、現実から逃げないで最後はちゃんと向き合ってえらい。

    のぞみみたいに、みんなと意見を合わせてる感じの人が私は苦手だけど、最後は自分の意見も言えてよかった。


    やっぱり、宮下恵茉さいこーーーーー

  • こんな私小学生でも中学生の本を読めるなんて信じられない!大人も中学生の気持ちをわかりたいならこれしかないでしょ!私だってもうすぐ中学受験なのに~早く中学生になりたい

  • いまの中学生ってこんな、生きづらいのかな。最後にはみんなが新しい一歩を踏み出せてよかった。

  • 休み時間のたびにトイレにこもってテトリスに没頭する麻帆
    「仲間に入れてもらいたいのに、入れない」

    校則違反の服装をしてまわりからうきまくるひねくれものの美少女沙羅
    「あたしはここからぬけださなきゃいけないんだ」

    なにごとにも興味が持てず本気になって努力ができない翔太
    「ヒーローになれない自分を知るのがこわかった」

    母の言いなりになって望むいい子を演じている学級委員ののぞみ
    「いつか、この世界からぬけだせる日がくるのかな」

    “どこにもぴったりくる場所がみつけられないはみだし者”の中学三年生が、学校、友だち、家族、進路に悩み、もがきながら道を見つけて歩きだそうとする物語

    「ひりひりして心ゆさぶられるYA小説」──カバー紹介文から

    「スマイル・ムーン」とは、三日月と金星・木星の位置関係がちょうど笑顔のように見えることから名づけられた天体現象

    《遠い遠い宇宙の彼方で、好き勝手にうかんでいる天体。その三つが近づいて、ほほえんでいるように見える奇跡。》

    “teens' best selections”レーベルから『ガール! ガール! ガールズ!』『あの日、ブルームーンに』『なないろレインボウ』につづく著者王道のYAをどうぞ

    • おでんぽんさん
      三人のために現れたようなスマイルムーンでしたよね!
      三人のために現れたようなスマイルムーンでしたよね!
      2018/10/20
  • 人は人に影響を受けるんだと強く感じた。
    どんな状況でも1人なって塞ぎ込むことが一番だめなんだなあと思った。この良い影響が登場人物みんなに伝染していったら良いなあと思う。

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著者プロフィール

京都市在住。『ジジ きみと歩いた』(Gakken)で、小川未明文学賞大賞、児童文芸新人賞を受賞。主な作品に、「竜神王子!」シリーズ、「好きって言って!」シリーズ(以上講談社)、「キミと、いつか。」シリーズ(集英社)、「たまごの魔法屋トワ」シリーズ(文響社)などがある。

「2023年 『ひみつの魔女フレンズ ふたりをむすぶトクベツな魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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