([ほ]4-6)活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫 ほ 4-6)
- ポプラ社 (2020年1月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591165874
作品紹介・あらすじ
<内容紹介>
小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉――。
三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、柚原は人生に悩み……。そして弓子達のその後とは? 三日月堂の「未来」が描かれる番外編。
<プロフィール>
ほしおさなえ
1964年東京都生まれ。小説家。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。『銀塩写真探偵』『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』「菓子屋横丁月光荘」「活版印刷三日月堂」シリーズなど著作多数。
感想・レビュー・書評
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三日月堂シリーズスピンオフ。本編の未来編。
最初の頃の巻にしか出てきていない人だと、
「この人は誰だったっけ?」
となりつつ、話が進むと思い出せました。
楓のおばあちゃん
おばあちゃんのおうちと万葉の庭
カナコさんの短歌
と、本編での好きなものが多く出てきた「庭の昼食」が一番良かった。
カナコさんの恩師・深沢先生も素敵。
弓子と悠生の息子・佑が出てくる最終章も、こんなに時が経ったのかと驚くと共に、これからの明るい未来を感じさせてくれて、最終章にふさわしい内容でした。
これが月光荘に繋がっていくのかー。
今更だけど、三日月堂→月光荘と、月繋がりなんですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三日月堂本編から月日が過ぎた未来のお話。弓子さんをはじめ、三日月堂を介して出会った人たちが、思い出を大切に暮らしている。
ちょっぴり悩みを感じている人も、出口が見える素敵なお話でした。 -
三日月堂や活字印刷を通じて出会った人々のその後
そしてこれからの話
人を通じてその人が残した跡
次の人に何が残せるかそして何ができるか
6作目
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三日月堂をとりまく人たちの視点から描かれた未来の話。今までの総集編のようで、読んでいてじわっと涙が滲んだ。初版限定の巻頭活版印刷扉もいい。構成の関係で2章になったのを1章のまま出したのは、三日月堂読者への信頼の証だと感じた。
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シリーズ6作目。ほんっと登場人物全員好き。活版印刷を通じて繋がった人々のその後が描かれててとてもとても良い。全話の中で1番「庭のアルバム」が好きやったから今作の「庭の昼食」が嬉しかった。私も三日月堂がある川越に住みたい。
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背ラベル:913.6-ホ-6
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この番外編だけ放っておいたが、
ようやく読了しました。
最後の一編を読んで、
あまりの時の流れの速さに驚きましたが、
このシリーズを締めくくるには
ふさわしい内容だったと思います。
ともかく読み終えて、スッキリ!