峰守先生のお話で主役コンビがどちらも未成年の高校生というのは個人的に初めてで新鮮味がありました。
(『ほうかご百物語』だけ未読なのです)
妖怪絡みのトラブルの話も面白かったですけど、人間と妖怪の友情の進展を見られたのも楽しかったです。
アオハルしてるなあ。
互いに他人への距離感がよく分かっていないので(片や親が転勤族で踏み込んだ友人を作れずにいた少年、片や妖怪かつその正体にコンプレックスもあり他者に深入りしなかった少年)不器用ながら、でも何だかんだでしっかり友情を育んでいましたから。
彼の失恋時のシーンは特に好きです。
え、胸借りちゃうのかよと。
大変可愛らしかったです。
仲がいいのは本当に微笑ましいけれど、時々距離感おかしい、君たち。
相合傘しまくってますしね。
彼の正体は、ビジュアルは超ド級のメジャーどころなのに、詳細が不明という点に驚きました。
た、確かに、ビジュアルしか知らない。
意外でした。
子供の時から、この妖怪についてはビジュアルは知っているのに……!
その他、今回登場した妖怪たちは(失礼かもしれないけれど)マイナーな妖怪が多くて、その点も新鮮でした。
こんな妖怪がいたんだと、純粋に驚くことができたので。
能力がささやかなところもいい。
その能力が、後々の展開で役立つところも。
あのキャラの正体が実は三次では有名なあの話に関わるものだったり(これは本当に心底驚きました。そしてあの態度にも決め台詞にも納得させられるという。かっこよすぎでしょ、おいしすぎでしょ彼)実はラスボスはここにいたんだよな展開だったり、最後の最後まで驚かされることいっぱいの物語でした。
高校生たちの初々しい友情やら青春やらも味わえて、こちらも若返った気がします。
こういう学校生活も送ってみたかった!