子どもをキッチンに入れよう! 子どもの好奇心を高める言葉のレシピ

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 170
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591168486

作品紹介・あらすじ

育児と家事を同時に楽しむ!
子どもをお手伝いにさせる!
育児書を1000冊以上読んだ児童文学作家が実践した、
子どものやる気を育む声掛け方法。

親子で作れる時短料理も紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 一緒にスーパーに行って、産地の確認や、値段の計算をしてもらうなど、日々の暮らしの中で工夫をしている部分が参考になりました。
    子連れ外食も気が重い時もありますが、公共の場でのマナーを身につけたり、家族以外の大人と関わる機会と捉えれば、学ぶことも多くあるなと感じます。
    そして、著者さんと息子さんの優しい会話にほっこり。

  • 【子育て・教育】子どもをキッチンに入れよう/ 20220714 / 藤野恵美 / 36/942/<239/162673>
    ◆きっかけ
    図、料理本コーナーで発見

    ◆感想
    ・もっと早く出会いたかった本。料理本にあらず、子育て本、食育本。
    ・幼稚園最後のお弁当、とかしみじみとした話。。。

    ◆引用
    ・自分の食べ物を自分で作れる人間に
    ・COOK 豚みそおにぎり
    ・意欲があるときが成長のチャンス
    ・COOK マグロのステーキ丼
    ・COOK 豆乳トマトスープ
    ・スーパーで社会とのかかわりを学ぶ(コミュニケーション、算数、地理)
    ・新しい経験は好奇心の種
    ・外食でコミュニケーション力を高める(自分お希望を伝える、相手と意見をすり合わせる)
    ・COOK ブリのムニエルのタルタルソース添え
    ・やりたいことだけだと世界が狭くなる。自由であることだけが幸せとは限らない。
    ・どんなにやったところで、心残りがあるのが、子育て。


  • 今の私にぴったりなエッセイだった。どんな育児書よりも読みやすくて、心が癒されて、息子を大切に育てたい、無理せず家事をしながら息子との時間を大切にしたいと、強く思った。


    以下、太字部分で心に残った言葉を残しておく。


    ・いたずらは、悪気があってしているのではなく、ただ好奇心のおもむくまま、おもちゃにしている

    ・モチベーションの外発的動機付け(ごほうびシールetc) vs 内発的動機付け(好き、で、楽しい、からやる)
    外発的動機付けで、学力は向上しても、大人に都合よく操ってしまっていないか?

    ・しっぱいしても、つぎにうまくできたらいいんだよ

    ・みんなとちがう、ということはトラブルのもとになりやすい。きみが豚みそのことを教えてあげたら良いんだよ

    ・既存の夫婦の役割に縛られず、できることをして心地よく過ごすために共同生活を行う

    ・いつしか息子は外食のときの厄介なお荷物ではなく、一緒に食事を楽しむ相手、となっていた

    ・大阪のおばちゃんの容赦ないツッコミに、失敗を責められているように感じて、自分は母親失格だと思ってしまうかもしれないが、いちいち凹んでいてはキリがない。虚勢を張らず、親として未熟であることを認めて、まわりに手助けしてもらう


    ・すべては思い出に変わる。けど、どんなにやったところで、心残りがあるのが子育てなのかもしれない



    特に外食のエピソードは涙が止まらなくなった。図星だったからだ。私たち夫婦も外食が大好きだが、今は行きたいお店に絶対に行けない。ベビーカーが入って、息子が泣いても抱っこして歩き回るスペースがあって、ファミリーウェルカムな雰囲気で子ども連れでもあまり迷惑のかからないところ。と思うと、かなり限られてくる。また、ゆっくりお酒を飲みながら一品一品料理を楽しむなんてできなくて、1人が抱っこしたり遊んで相手をしている間に1人がぱぱっと食べる、というスタイルだ。
    外食のお荷物だと、そう言う言葉ではなくてもそう思ってしまっていた。(ごめん、息子よ)
    私たちだけじゃない。そして、これも一瞬なのだ。そう思うと、肩の力が抜ける思いだった。


    アドバイスより、こうしたエッセイが、今の自分にこんなにも沁みるなんて。
    ありがとう、作者様。やはり自分を救ってくれるのはいつも本だなぁ。

  • スーパーで産地の話をしたり、お寿司職人になりたいという息子のために寿司職人の映画を観させたり、行きつけのお店の山菜ツアーに参加して出会った青年のキャンプにも参加させたり楽しそう。会話を広げて学習に繋げることは意識しているが、ここ最近出来ていなかったので見直そう。100円でフルーツ缶を買い、母へのご褒美のためにコーンフレークとヨーグルトでパフェを作って貰ったエピソードは素敵。我が家もテレビを観ないので、似た環境で共感した。

  • 読みやすいエッセイで、とても面白かったです。子どもにどのようにお手伝いさせているか分かりやすかったし、肩肘張ったものではなく、無理せずできることを自然にやれるように考えて環境を作っているのが素晴らしいと思いました。ただ、お子さんがとても良い子すぎて…。もちろん育て方が上手だったのもあるかもしれませんが、もともと育てやすいタイプの子のようにも見えてしまったりしました。なので、うちの子はこうはいかない…と思う人は多い気がします。でも参考にはなります。


    あとは、著者ご自身のご両親との関係性が気になって、少しモヤモヤしました。自分が子どもを育てるようになっても、自分の親に対して反面教師以外のものを感じなかったのかなと…。詳しく知らないからそれが悪いこととは言えないのですが、書かれていることだけではそこまでひどいご両親には思えなかったので、少し気になりました。

    スーパーで産地を学んだり、料理が単位や分数を学ぶキッカケになるというのは目から鱗でした。

  • 藤野さんと息子さんの会話している様子を想像してほっこり。息子さん、優しいなぁ。子どもがふとしたときに出す愛らしい言葉、忘れずにいたいなと思った。最後の、いつか思い出に・・・は心に刺さるものが。子育ては多少手抜きしつつ親も楽しむのがいいのだと思うけれど、手をかけられるのは小さいころだけというのも伝わってきて、それが切なく感じてしまった。ポイントカードの100円券で買ったミックスフルーツ缶で、お仕事を頑張ったお母さんにパフェを作ってあげる話。良かった。食事作りだけでなくスーパーや外食も楽しめたらいいなと思った。藤野さんの親との関わりには辛いものがあったようで、ところどころそれを感じて苦しくなってしまった。反面教師あっての、愛にあふれる子育てなんだろうけれども、自分なりのベストで後悔のない子育てをしたいという気持ちになった。

  • 子どもをキッチンに入れるのは、日々の生活で大変そうだと思っていましたが、限られた時間の中で育児、家事をどうこなしていくのか書いてありました。スラスラ読めました。

  • 子どもに料理を手伝わせて、育児と家事を同時に楽しむ。
    本やスーパーから食への興味を引き、産地や季節の食材を学ばせる。
    外食や買い物でコミュニケーションを学ばせる。
    なるほど…と思いました、できることからマネしてみたいです。
    ただ、やはり子どもに包丁と火を使わせるのはコワイです。

  • 仕事をしながら家事と子育てを両立させるため、1000冊の育児書・教育書を読んだ著者がとった方法は……

    《限られた一日のなかで、子どもと過ごす時間を増やすために、私がとったのは「家事と育児を同時にする」という方法でした。

    子どもをキッチンに入れ、いっしょに料理をすれば、一日のうちの「家事時間」と「子どもと過ごす時間」が同時進行できるというわけです。》──「まえがき」

    料理、食、買い物、おとなや社会とのかかわりなど、たくさんの経験を積みながら育っていく息子を、小説家である母の目で綴った子育てエッセイ

    著者は「お嬢様探偵ありす」シリーズなど絵本や児童書から、『初恋料理教室』『ハルさん』など文芸書まで幅広く手がける小説家

    『PHPのびのび子育て』2015年2月号〜2016年12月号の連載に加筆・修正して単行本化

    子育てを楽しみつつ作りたくなる料理の簡単なレシピが各節ごとについている

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)となった『ハルさん』、『初恋料理教室』『おなじ世界のどこかで』『淀川八景』『しあわせなハリネズミ』『涙をなくした君に』、『きみの傷跡』に連なる青春シリーズの『わたしの恋人』『ぼくの嘘』『ふたりの文化祭』などがある。

「2023年 『初恋写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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