吸血鬼ドラキュラ (ホラー・クリッパー)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 32
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591173503

作品紹介・あらすじ

世界には、世代をこえて多くの人々に愛され、読み継がれてきた怖い物語が数多くあります。 「ホラー・クリッパー」は、そんなホラー名作を児童文学作家が新たに再話したシリーズです。怪奇読物、ミステリー、ファンタジー、ブラック・ユーモア……、さまざまな魅力と出会えるホラーの船旅にでかけてみてください。
1巻目『吸血鬼ドラキュラ』は、19世紀末に出版されたブラム・ストーカーの代表作。さまざまな映画や演劇、小説のなかで形を変えつつ、魅力を減じることのないキャラクターです。100年以上読み継がれてきたその魅力を、新しい文と絵でお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • ブラム・ストーカー原作1897年を三田村信行が児童向けに抄訳。かなり読みやすかった。また、地名が理解できるように地図解説あったのも◎。付録の新聞には、ドラキュラのモデルになったワラキア公国のブラド二世のこと、ドラキュラ城のこと、バイロン卿のもとでかかれたポリドリの吸血鬼1819年(同時にメアリー・シェリーのフランケンシュタインもうまれた)、シェリダン・レ・ファニュの吸血鬼1872年にブラム・ストーカーが衝撃をうけたこと、オールバックの髪型にマントのドラキュラ像の元になった映画のことなど述べられていて、ああ、付録新聞だとなくなったり破れたりするから、せめて折り込みにしてくれれば良いのに!と思いました。理想はカラー解説ページです。
    ホラー・クリッパーシリーズ読了二冊目ですが、ポプラ社が児童文学の良い書き手に依頼してるだけあって、今のところ満足度高め。学校図書館に配架して、読めそうな児童には勧めて行きたい本でした。

  • こんなに舞台が変わるストーリーだと知らなかった!

  • ヴィクトリア朝文学を勉強していると、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』というのが出てきました。当時のイギリスでは迷信や睡眠術が流行り、著名人や王家ですら信じていたほどです。つまり、こういった類の物語は非常に好まれた主題だったのです。また、コダック・カメラが登場したり、鉄道の時刻表の描写があるなど、この時代にちょうどはやり始めたものがわかるという意味でも重要な作品であるといえるでしょう。

  •  上司の代理人としてドラキュラ城に一人で向かうジョナサンに、地元の人たちは、よくない噂があるから行かない方が良いと言った。
     迷信だと最初は思ったが、人々の言う通りドラキュラ伯爵の行動は不気味だった。そしてジョナサンを城内に閉じ込め、何かを企んでいるようだった。
     危険を感じたジョナサンは、ドラキュラ城からなんとか逃げ出そうとする。

     一方、ジョナサンの帰りを待つミーナの周りで、奇怪な事件が起き始めた。

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著者プロフィール

1939年東京に生まれる。
早稲田大学文学部卒業。児童文学作家。
主な作品に、「おとうさんがいっぱい」「風を売る男」「ものまね鳥を撃つな」「風の陰陽師」などがある。

「2019年 『漱石と熊楠 同時代を生きた二人の巨人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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