現代アートはすごい: デュシャンから最果タヒまで (ポプラ新書 229)
- ポプラ社 (2022年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591175088
作品紹介・あらすじ
便器を展示して、それがアートになるのか?
そもそもアートとは何か?
わからないからこそ、「現代アート」を「難解」と感じる人は多いのだと思います。
しかし実は、現代アートは小学生でも、その魅力がわかるのです。
すぐれたアートとは、決して難解ではなく、誰でもわかります。
本書では、現代アートの巨匠・マルセル・デュシャンから、詩人・最果タヒまで、
さまざまなアーチストをとおして、現代アートの魅力、楽しみ方を紹介します。
【著者情報】
布施英利(ふせ・ひでと)
芸術学者、批評家。1960年群馬県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、同大学院美術研究科博士課程(美術解剖学専攻)修了。学術博士。大学院在学中に最初の著書『脳の中の美術館』を出版。以後、これまでの著書は60冊ほど。東京大学医学部助手(養老孟司研究室)を経て、現在は東京藝術大学美術学部教授。著書に『脳の中の美術館』をはじめ、『死体を探せ!』『子どもに伝える美術解剖学』『構図がわかれば絵画がわかる』『人体 5億年の記憶』『洞窟壁画を旅して』など多数。オンラインでは電脳アカデミア「美の教室」と「自然の教室」の講座に取り組んでいる。
感想・レビュー・書評
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デュシャンから始まり、最果タヒまで。
現代アートを彩る作家群をおおまかに区分けして数人ずつまとめた比較的読みやすい本でした。
個人的にエリアソン、リヒター、河原温、AKI INOMATA、最果タヒあたりが好きなのでまとめて読める本書に引かれて購入しました。
入門編?新たな視点を切り開く編?少しどっちつかずかなという印象はありますが、手軽に読めるところは良かったなぁと思います。
とくに最果タヒの話は面白かったです。(文章にも熱が入っていたように感じます)
装丁や合間のページ作りも最果タヒ意識がすごいし、そもそも「デュシャンから最果タヒ」を結びつけている点でもかなりの推しっぷりがみられます。
たしかに言葉は多くの現代アートにとってもかなり大切な要素ではあるのですが、少し強引かな、とも。
小学生でもわかる現代アート…まずは難しく考えすぎなくても良いというところで「現代アートはすごい」なんてちょっと拙い印象のある題名になっているのかな、とは思うのですが、結局のところ現代アートをしっかり楽しもうと思ったら、各種文脈や作家の個性、作家自身の「言葉」をしっかりと知る必要があるという点ではちょっと物足りない一冊ではあります。
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前半は現代アートのいい解説だと思ってたけど、後半だだ下がり。
感想が増えてる気がする。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787561 -
2023.04.24 楽しく読めました。あまり考えずに感じるままにこの本を消化するというスタンスで読みました。何かは掴めたと思います。
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