湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 満月の巻 (ポプラ文庫 な 11-12)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591175590

作品紹介・あらすじ

時は江戸。
如月庵は上野広小路から湯島天神に至る坂の途中にあり、知る人ぞ知る小さな宿だが、もてなしは最高。かゆいところに手の届くような気働きのある部屋係がいて、板前の料理に舌鼓を打って風呂に入れば、旅の疲れも浮世の憂さもきれいに消えてしまうと噂だ。
如月庵を訪れたのは、梅乃の母を知っているという髪結い。徐々に梅乃の知らなかった母の秘密と如月庵とのつながりが明らかになり……
人気シリーズ完結!

<プロフィール>
東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業。フードライターとして活躍中。
『日乃出が走る』で第3回ポプラ社小説新人賞の特別賞を受賞しデビュー。同作で歴史時代作家クラブ賞新人賞ノミネート。著作に『金メダルのケーキ』『いつかの花』

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第六弾にして完結編。

    湯島天神坂にある隠れ宿〈如月庵〉を舞台にした人情噺、連作四話(そして、プロローグとエピローグ)が収録されています。

    今回は、〈如月庵〉の部屋係として働く主人公・梅乃の母の死の真相と、とある武家屋敷にまつわる怪事の噂が思わぬところで繋がってくる展開です。
    梅乃と紅葉が宿を訪れる様々なお客様の事情に首をつっこみながら、成長していく姿を読むのが楽しみだったこのシリーズ。
    今までの巻で〈如月庵〉で働く“訳ありスタッフ”達の事情を一人づつ取り上げてきましたが、本巻では完結編に相応しく、〈如月庵〉の女将・お松と先代女将・伊勢の過去に触れております。
    他のレギュラー陣も、“思春期に少年から 大人に変わる~♪(©壊れかけのRadio)”な、源太郎の姿や、晴吾さんの天文方への移動と婚姻だったりと、皆それぞれの道を歩み始めていますね。
    あとは、梅乃の姉・お薗と桂次郎先生が幸せになってほしいところです。
    梅乃達の頑張る姿に元気をもらっていた、このシリーズが終わってしまうのは寂しいですが、彼らの成長を晴れがましく見送ろうと思った次第です。

  • なかなか重い過去背負ってたね

  • プロローグ/源太郎、母に会う/朝顔の種とねずみ講/
    豪傑現る/お殿様のかすていら/えぴろーぐ

    梅乃の母の亡くなったわけが……
    源太郎の母の思いは……
    過去を知りつつ明日を想えるのがいいですね

  • 読み終わった後に優しい気持ちになる。
    頑張ろうと言う気持ちになる。

    良いなあ!

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