僕たちの幕が上がる 決戦のオネーギン (ポプラ文庫ピュアフル Pつ 2-2)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 101
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591177396

作品紹介・あらすじ

【『宝石商リチャード氏の謎鑑定』著者がおくる、青春演劇ストーリー第2弾!】 

若手アクション俳優・二藤勝と天才脚本家・鏡谷カイトのもとに、新たな舞台の話が舞い込んだ。演目はプーシキンの『オネーギン』。池袋の演劇祭での目玉演目となる一大プロジェクトだ。
主演に抜擢された勝だが、今回はダブルキャストだった。もう一人の主演は、ドイツで新人賞を受賞した美しき19歳・南未来哉。日本演劇界の重鎮・海山の秘蔵っ子である。
演劇祭では観客による人気投票イベントが行われる。勝と未来哉は主演男優賞をかけて競うことになるが、勝には大きな壁があった……。
果たして、勝と未来哉の対決の行方は――?

舞台にかける熱いドラマを描いた、青春演劇ストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 勝視点と未来哉くん視点両方あったの最高だった。勝vs未来哉の図だったのでこの構成なのかなと。そして未来哉くんがかわいくてかわいくて……。
    ふたりのオネーギンの演技の違いもとてもよかった。さまざまな解釈に作者さんへの尊敬の念がとまらない。未来哉くんの最高で最低なオネーギン、生で見たいな〜!
    3巻も楽しみです。

  • 清々しいほどに純度100%の青春。泣いた。

  • 舞台を観るのが好きなので、面白かった。
    最近観に行けてないので、久しぶりに観たいな。

    内容は、もう少しカイトと勝の話が中心かと思ったけど、みきやの話が多かった。こういうライバル的な子がいないといけないのかもしれないけど、もうちょっとカイトの勝好きをだして欲しかったかも。
    みきやも可愛いんだけど。

    海山塾での勝の話も続くのかな??

  • 若手俳優と高校の同窓生かつ演劇界で躍進中の演出家が、芸術祭参加の舞台「オネーギン」に関わり、紆余曲折を経て舞台の幕が降りるまでを描いたシリーズ2作目。前作同様、細かい部分で、ん?と思うところもない訳ではないけど、若い子達が十分能力を発揮するようになっていく様は読んでいて清々しかった。

  • 最高!オネーギンを何回も違うスタンスで観せてもらった感じ。720円でこんなに楽しめたのは幸せだ!

  • 僕幕2ですね。
    学がないので、「オネーギン」がロシア作家の小説だと読むまで知りませんでした。タイトルに出てるのだから調べろって話なんですが。
    しかし、このタイミングでロシアの小説を主軸に据えるとはチャレンジャーだなぁと思ったのですが、読み進めていったら、現実と同じ世界線だと気づきました。
    そして、このタイミングだからこそ、先生は書いたのだなと。そのメッセージはしっかりと物語を通して伝わりました。
    物語は残り続ける。忘れてはならないのだと問い続けるために。

    重たいテーマを混ぜながらも、お話の筋道自体はいたって快活で、汗と忍耐と努力の青春バディものって感じですね。
    今回から登場した未来哉くん、最初は勝くん視点で描かれていたから、ひねくれたわからない子という書き方だったけれど、
    その後、どんどん、だだ漏れていく未来哉くんの内面がおもしろくて。
    陰気で皮肉屋だとカイトとキャラがかぶっちゃうけれど、アホで可愛い後輩さがにじみ出てくるから、このあとの三人の活躍が楽しみになった。

    私も劇場で観劇をするのが大好きなので
    「感受性のスイッチを全開にしている」というフレーズがまさしく!と、劇場の幕が開いた瞬間の鳥肌が立つ感覚になった。

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著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。

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