([の]5-1)ものがたり洋菓子店 月と私 (ポプラ文庫 の 5-1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591179321

作品紹介・あらすじ

人生を変える、物語(スイーツ)をどうぞ!仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける、「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、美しいシェフの作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。疲れた心に甘くやさしく沁みわたる連作短編集。■著者プロフィール野村美月(のむら・みづき)福島県出身。『赤城山卓球場に歌声は響く』で、第3回えんため大賞小説部門最優秀賞を受賞。著書に、「“文学少女”」「ヒカルが地球にいたころ……」「むすぶと本。」「世々と海くんの図書館デート」「三途の川のおらんだ書房」の各シリーズのほか、『記憶書店うたかた堂の淡々』など多数。

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーテラーの語部さん、素敵すぎる!お客さんの悩み解決に一役買い、甘く優しいときめきをあたえてくれる洋菓子店「月と私」。美味しそうなお菓子がたくさん出てきてお腹空いた…。

  • ほっこりして、読むとスイーツが食べたくなる一冊でした。
    そして、ストーリーテラーという人をはじめて知りました。物語に登場するお店に行ってみたいなぁ〜と思いながら読みました。

  • 美味しいスイーツが食べたくなる本。

    こんな素敵なストーリーテラーがいるお店いいですね。
    ストーリーにより更に美味しくなるスイーツ、そしてそのストーリーを思いながら食べると心が温かくなる。
    素晴らしい洋菓子店。

    月という柔らかい光を放つものをモチーフにしたスイーツという点も素敵。

    シェフがこの先どのように変わっていくのかも楽しみ。
    スイーツとこの本をプレゼントしたら喜ばれそう。

  • この作家さんの作品はこれが初めてでしたが、凄く好みなお話でした。定期的に読み返したくなる菓子テロです。

  • さらさらっと読みやすい。
    シリーズ化して欲しいなー

  • ストーリーテラーのいる洋菓子店、月とわたしが舞台。ケーキや焼き菓子からストーリーを取り出し、商品選びのお手伝いをしてくれる。
    いわゆる接客をしてるだけなんだけど、ストーリーテラーと言われて説明されると何だかキラキラした気持ちになるから不思議。
    ケーキに詳しくないから、出てくるものを検索しながら楽しく読めた。

  •  街の目立たないところにあったはずの

     「洋菓子店 月と私」

     味もそこそこで悪くないと思っていたお菓子屋さん、店主も地味というかヨレヨレのコックコートを着ていた冴えない女性だった筈なのに…

     ある日、訪れてみると、ストリーテラーと名乗る執事の格好をしたイケメンが販売しているお菓子にストーリーをつけて売るお店に様変わり。

     猫背気味だった冴えないパティシエらしい女性、背をピンとはってイキイキと働いている超絶美人だし、お菓子も美味しく、何よりストーリーテラーが語るお菓子にまつわるお話が訪れるお客さんに染みる。

     月と私は今日もお菓子とストーリーテラーが語るお菓子にまつわるあなたのためのストーリーで今日も大賑わいです。

     ファミ通文庫で人気の『文学少女少女』シリーズなどでおなじみの作者、野村美月先生の作品ということで今月(2024年4月)に新刊が発売されると聞いて、おお!野村先生元気してたんだ!と思って買った作品はシリーズの2巻だった…

     購入して気がついて、慌てて1巻の本巻を購入して読んだ次第です。

     作者のTwitterでかつてたくさんあげられていたスイーツ達。

     野村先生、体調を崩されていた時期もあったので、野村先生ファン達は心配したものです。

     体調崩した病気が病気だけに、あんなに頻繁にスイーツを食べて大丈夫なのか?と。

     そんなスイーツ好きの野村先生が書いただけあって、本作品のスイーツは名前を知らなくて形が出てこないほど、細かすぎてすみませんな描写が多いのですが、美味しそうだなぁと読んでいて思いました。

     そして、ただのスイーツ屋さんの話ではなく、スイーツに物語をのせて物語込で楽しんでもらう洋菓子屋さんを作り上げるというのがまた。

     そして、そんな洋菓子屋さん近所にほしいなぁと思うような内容でした。

     また、1編あたり40ページなのですが、その40ページに話を楽しく詰め込んでも伝わる面白さに、思わずキュンとなりそうな恋愛模様。某ハンバーグ師匠も久しぶりに

    「あまーーーーーーーい!」

     と叫ぶんじゃないかと思う隠くしきれていない甘さがある作品なと思いました。

     スーツも食べたくなるし、食べる時は大切な人と一緒に食べたくなる素敵な作品だなと思いました。
     

  • 表紙が可愛くて思わず手に取った一冊。
    面白くてとても素敵なお話でした!
    語部さんの綺麗な言葉遣いやストーリーに私も幸せな気持ちになりました。

  • 最初は短編集なのかと思って読んでました。が、どんどん繋がっていって結びついていくような1つの物語で
    とても読みやすくて心が温まるお話でした。

    出てくるスイーツが見た目、色、食感、味など全部が細かく書かれていて、例えの表現もすごく綺麗で
    そんな可愛いくて美味しいもの食べたくなりました。


    甘いくて美味しくて可愛いものを食べて、素敵な話を聞いて、心に響く
    しかもその人の心に必ず響く物語を。
    スイーツによって心の余裕はできるし
    話を聞いて気持ちが切り替えられて
    最高の幸せスパイラルだなと思いました。
    好きなことをするとか気持ちの余裕って大切だと思いました。
    私も心に余裕がないけど自分じゃどうしょうもないような時、ストーリーテラーに出会いたいと思いました。

  • お菓子が食べたくなる一冊です。
    あまりお菓子には私自身詳しくないのですが
    こんなお菓子かな??と想像しながら
    読むことができました。

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著者プロフィール

合唱王国福島出身。春の夕暮れに生まれる。幼いころから読むこと、書くこと、眠ることが大好きで、作家を目指す。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)などがある。

「2021年 『世々と海くんの図書館デート(5) 春めくきつねは、つりばしにゆられて、あのこに会いにゆきます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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