3月のライオン 11 (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592145219

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  • 捨男編決着。
    上っ面だけで、かっこうの例えを持ち出された時の桐山の気持ち。

    家庭が軋んでいく原因が、自分にあるとわかりながら止められない境遇。結果だけ見れば同じことをしているのだ、と理解のできない敵からへらへらと告げられる。桐山が感じてきた罪悪感、責任感を少しも持ち合わせていない捨男。こうなってしまうのは、自分の責任じゃなくて生まれもった性質だから仕方ないじゃないか。
    嫌悪と殺意と侮蔑を込めた視線が突き刺さります。
    その捨男に映し出される表情が、血がつながっているという証拠がより絶望と怒りを生みます。

    訣別の日は、最高の始まりをした日曜日。死ぬにはいい日だとでも言ってしまいそうな始まりをした日。
    ただ、そんな日曜日だからこそ、別れの重さに耐えられたのだと思う。世界がまぶしくやさしく包み込んでくれる昼間があったから、夕暮れの哀しみにつぶされずに、宵闇の透明感に曳き込まれずに一日を終えることができたのだと。




    捨男決着後の叔母さんの言葉。
    「男って自分が無残に捨てた場合でも女達のこと み~んな『それでも俺の事 ず~っと好きなはず』って何でか信じてんのよね。んなわきゃないっつーの」
    11巻一番の至言。

  • 劇的な激しい悪意ではなくても、家族を不幸にしていたぬるっとした悪意と戦う、あんま類を見ない話。事後に熱を出して倒れたりとか、そういう「本当しんどかったんだな」という描写が重く伝わってくる。

    この漫画は、主人公が救われて収束に向かうものと思っていたけど、実はそこがスタートでようやく周囲が見えてきた主人公が周囲を変えていく話になっていくのか。

  • 捨男(仮)対策の巻♪
    桐山クン、突っ走りまくっています!
    しかも雷堂サンにも勝ってたりして!!
    そしてクライマックスはひなちゃんの叫び!
    娘の心の叫びは重かったですネ、捨男(仮)。
    あぁ、こういう落としどころってスゴイなぁ~。
    また、登場人物の人柄が端々で窺えて楽しかった♪
    次はあかりさん中心?
    そろそろ坊の元気な姿も見たいと思っていますが。

  • お父さんと一緒に暮らすのも辛いけど、
    「二度と会わない」と訣別するのも辛い選択。
    ひどい親でも、親だもんね。

  • 零君の斜め上な暴走っぷりに笑いが止まらない(笑)

    短編「ファイター」収録。

  • BUMP OF CHICKEN

  • 結婚宣言から始まる川本家内でのやり取りが面白かった。三姉妹と桐山零が4人で眠るシーンが好き。あんな穏やかな日曜日の朝のような日々が続いて欲しいと願うばかり(その話では続かなかったけれど)。桐山とひなたの今後の関係がどのように紡がれて行くか楽しみ。桐山が、好きな人たち・将棋・生活など多くのことを考えて奔走する姿が巻を追うごとに増えてきているのが嬉しい。

  • 長らく図書館でこつこつ借りて家族みんなで読み進めてきたけれど、11巻が70人待ちのままアニメ&映画公開となって、10巻の最後の展開も待ち切れなくなってしまったので、ついに購入!(1〜10巻もぼちぼち買っていくつもり)
    川本姉妹の父親の登場で急展開、似た雰囲気の人を身近に知っているのでちょっとひりひりするし、姉妹(とくにあかり)にとってそれがどんなにストレスかも零が彼から姉妹を守るために思い切った手段を取るのも理解できたし、将棋の世界で孤独に生きてきている彼にとってそれが不自然ではないことも説得力があった。10巻末の爆弾発言の処理も、安易なファンタジーにせず、しかしひなたの幼さに救われるなっとくの流れ。将棋も川本姉妹問題も一気にフィーバーしているたのもしき(しかしやや暴走気味の)零くんガンバレ!つづくっ!

    巻末、零の子ども時代を描いた「ファイター」も、零の原点に接して、あらためて零を応援したくなるエピソード。ひなたにひかれ、ひなたに恩を感じ、それをどうにか返せる存在になりたい、ひなたを守りたいという思いも、ほんとわかるなぁ…と。

  • あかりさん、素敵だなぁ……。

  • このお父さんは酷すぎる、本当に。巻き寿司パーティーしたい。小さい頃の零くんの話がじんわりした。早くヒナちゃんに伝わるといいね。

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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