大奥 12 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592145462

感想・レビュー・書評

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  • 毒母治済。
    権力に酔った結果と思いきや、幼少からの性質。
    公人としても私人としても、将軍の母という立場に立っての所業。恐ろしい。
    その毒母に従順になろうとせず、為政者として赤面疱瘡撲滅へ水面下で動き続けた家斉。あの母親から、優しさをどうやって受け継ぐことができたのやら。晩年の苛烈な政策実行で赤面疱瘡撲滅を目指すところは、青沼たちへの罪滅ぼしが行き過ぎた結果でしょうか。
    水面下で動いていたといえば、治済暗殺のたくらみ。
    熟年離婚のドキュメントで、女性は復讐のために何年も準備することができる、みたいな話を聞いて心底震えたのと同じ心持になりました。

    女のひとって、怖い。

    そして、舞台は激動の幕末へ。

  • まいったなァもう…泣きどころ満載ですよ…。悪者がやっつけられて一件落着! な展開の方が好みなんだけどなー。現実ってこういうものよね。
    …って、思っちゃったじゃん(笑)。
    実は本当は、こういうことだったのかも、ってちらっとでも思ってしまえるような、上手い辻褄合わせを所々でしている点が、なんとも小憎い。中盤からは、鼓動が異様に早くなってしまって、読み終えるのが先か不整脈で倒れるのが先かとまで思ってしまったわ。まだ連載続いているのよね。嫌だなー、結末を読むまでは死ねない作品が、また増えてしまって。(2016-04-06L)(2020-04-01L)

  • 年をとった黒木たちがようやく報われる…かも。というお話。

  • 11代徳川家斉編。10代将軍治済の肥大化した権力欲に翻弄される人々の描きつつ、赤面疱瘡撲滅のための取り組みが進む。日本が元の形にもどりつつある中で黒船が来航し、次巻へ続く。
    幕末に入って物語もいよいよ佳境へ。あと2、3巻で完結ぽい雰囲気。どういう着地をみせるか。

  • 赤面疱瘡ひと段落。
    帯通り、衝撃の結末だった…
    母は強し。って感じ。

    だんだんとしっかりして行く家斉は頼もしかったけど、最後の最後で日和ったので、かなりビックリした。
    マザコンって根深いのね。
    それに対して、御台と滝沢の強いこと…

    しかし、家斉はなんで強硬になったんだろう?
    御台を信頼出来なくなって、若い側室を作りまくったのは理解できるけど、気が弱くて優しかった家斉が、あんな風に豹変したのが分からない。
    国政に目覚めて、国を守るためには手段を選ばないってこと?

    基本将軍家の話だし、それ以外のところでも、様々な形の母子が出てくる。
    純粋に子を想う母もいれば、子を利用したり、子に幻想を抱いたり…
    母子って、男女関係よりも、更に生々しい関係な気がする。

  • SF歴史大河マンガの白眉。設定のための方便かと思われた、あの病との闘いもついにクライマックス。次巻も歴史の転回点。

  • 熊でゆうと読むのか

  • 十一代将軍徳川家斉、母治済
    黒木 天文方翻訳局翻訳官筆頭就任
    天文方 高橋景保
    御台とお志賀
    江戸 赤面疱瘡流行
    熊痘接種
    十二代将軍 徳川家慶
    ペリー来航

  •  正しさって何だろう。恐らく、己の信じる道を迷わず突き進むことでもなんでもなく、どこにもないものなのだろうな、と思わせる。
     黒木さんが格好良すぎて死ねる。

  • 黒木の源内ならどう考えたかという発想、御台の思い、滝沢の精神力、受け継がれる青沼の意志、子を想う大勢の母親たちの気持ち、家斉の最期。
    泣きどころたくさん。
    個人的に既刊大奥で一番好きな巻。医療編だけ抜粋して売り出しても大作だと思う。
    そうそう、青史郎の心も素晴らしい!流石黒木とるいさんの息子ですわ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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