- Amazon.co.jp ・マンガ (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592145462
感想・レビュー・書評
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毒母治済。
権力に酔った結果と思いきや、幼少からの性質。
公人としても私人としても、将軍の母という立場に立っての所業。恐ろしい。
その毒母に従順になろうとせず、為政者として赤面疱瘡撲滅へ水面下で動き続けた家斉。あの母親から、優しさをどうやって受け継ぐことができたのやら。晩年の苛烈な政策実行で赤面疱瘡撲滅を目指すところは、青沼たちへの罪滅ぼしが行き過ぎた結果でしょうか。
水面下で動いていたといえば、治済暗殺のたくらみ。
熟年離婚のドキュメントで、女性は復讐のために何年も準備することができる、みたいな話を聞いて心底震えたのと同じ心持になりました。
女のひとって、怖い。
そして、舞台は激動の幕末へ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年をとった黒木たちがようやく報われる…かも。というお話。
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11代徳川家斉編。10代将軍治済の肥大化した権力欲に翻弄される人々の描きつつ、赤面疱瘡撲滅のための取り組みが進む。日本が元の形にもどりつつある中で黒船が来航し、次巻へ続く。
幕末に入って物語もいよいよ佳境へ。あと2、3巻で完結ぽい雰囲気。どういう着地をみせるか。 -
SF歴史大河マンガの白眉。設定のための方便かと思われた、あの病との闘いもついにクライマックス。次巻も歴史の転回点。
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熊でゆうと読むのか
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十一代将軍徳川家斉、母治済
黒木 天文方翻訳局翻訳官筆頭就任
天文方 高橋景保
御台とお志賀
江戸 赤面疱瘡流行
熊痘接種
十二代将軍 徳川家慶
ペリー来航 -
正しさって何だろう。恐らく、己の信じる道を迷わず突き進むことでもなんでもなく、どこにもないものなのだろうな、と思わせる。
黒木さんが格好良すぎて死ねる。 -
黒木の源内ならどう考えたかという発想、御台の思い、滝沢の精神力、受け継がれる青沼の意志、子を想う大勢の母親たちの気持ち、家斉の最期。
泣きどころたくさん。
個人的に既刊大奥で一番好きな巻。医療編だけ抜粋して売り出しても大作だと思う。
そうそう、青史郎の心も素晴らしい!流石黒木とるいさんの息子ですわ。